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うらやましいほど美しいフォームから繰り出す速球とスライダー 伊藤智仁

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4大ケガに泣いた大投手として渡辺智男と木佐貫については記した。

渡辺智男についてはコチラ⇒2018-5-1 メガネの大投手・渡辺智男 野茂より速い球

木佐貫についてはコチラ⇒2018-5-2 世間の印象は薄いパワーピッチャー木佐貫

 

今日は、あと2人の伊藤智仁、中里のうち伊藤智仁にしよう。

 

伊藤はインパクトが強いので、世間の認知度は高い。

それは、1年目の強烈な投球内容、高速スライダーと表現されるNO.1スライダー、

うらやましいほどのキレイなフォームといった特徴があるから。

理想のピッチャーとして挙げる人が多く、史上最高のピッチャーは伊藤を推す人も多い。

 

プロ野球80周年を記念してベストナインを選出するというNHKBSの番組では

変化球王に圧倒的な支持を得た。

 

伊藤と言えば、あの高速スライダーが有名なので、変化球王という結果になるわけだが、そ

のスライダーが生きるのもストレートがあったからこそとも言える。

伊藤の真っ直ぐは速かった。

真っ直ぐが一流だからこそ、スライダーも生き、空振りを奪うことができる。

 

そしてその真っ直ぐを生むに、完璧とも言えるあのすばらしい投球フォーム。

惚れ惚れするフォームで真似しようにもできないフォームだ。

 

踏み出した左足は目いっぱい遠くまで伸び、

そのままの体重移動で上半身がくっついて行き、左足と胸がくっつくほど沈み込み、

肩甲骨の柔らかさを印象付ける可動域の広い腕の振りにより速い球が生まれる。

 

この、うらやましいフォームが皮肉にも選手生命を短くしたとも言われる。

柔らかすぎる右腕の可動域は、ルーズショルダーと呼ばれる負担を強い、肩の故障へとつながったとされる。

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