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一流をも凌駕したアウトロー サクセスストーリーⅡ

昨日は、プロ野球界のサクセスストーリー4人について記した。

2021-3-1 こんな選手がプロになるなんて それもプロの中でも超一流になるなんて サクセスストーリー

 

この4人は日本の野球システムでは、いわば外れた道を通ってきたにもかかわらず、超一流プレーヤーとなった。

プロになるだけでも稀有な道をたどりながら、その中で1軍に上がるのだから可能性で考えればかなり低い。

1軍ってどのくらいの可能性だろう。

日本の野球人口を分母にしたら1%をどのくらい切るのだろうか。

野球人口の中で、野球で立身したいと思う人はどのくらいだろう。

おそらく、子供の頃から実力が抜きんでていれば、100%に近い確率で立身したいと思うのではないか。

だって、好きな事をやって大金を稼げる可能性があり、きれいな奥さんをもらえそうだもの。

野球以外で超有名となり成功をおさめ、うらやまれるような人で子供の頃野球をやっていた場合、

生まれ変わったら、合理的な練習をしてプロ野球選手になりたいと言うことは数多い。

勝負の世界で、多くの人の目に触れ、喝采の中、躍動する自分に夢を抱くのは当然だ。

 

そしてこの4人はとてもプロになるとは思えない道を歩みながらも、プロになり、

それだけでなく、1軍になり、レギュラーになり、それだけでなく他の一流を凌駕するパフォーマンスを繰り広げた。

 

上原は高校時代控えで、大学も教師になるために受験し、失敗して一浪の後、やっと野球部にたどり着いた。

そこから4年後にMLBからも注目されるピッチャーになることなど想像もせず、野球をやっていたことだろう。

野村は1年目終了時点でクビになりかけて、そこからどこまで自分の可能性を信じただろう。

野茂は王道を通らなかったとは言え、高校時代には注目された。

そこから着実に実力をつけ、社会人で日本代表、プロでナンバーワンピッチャー、MLBで

NOMOマニアと着実に進んできた。

落合は高校、大学と野球を継続してはおらず、社会人以降爆発する。

野球をやらない時期もその実力は周囲には認められていたが、プロでここまでなるとは思っていなかった。

プロは厳しいと思っていたが、甘い世界なのでずっといようと思ったということばが端的に示す。

 

野球エリートとは程遠い道を歩みながら、王道を通ってきた野球エリート達を一気に凌駕した人たちだ。

上原は特に、その感慨は深いと思われる。

高校時代控えから大学浪人、そこから超一流だから。

落合と野茂は、自信はあっただろう。一歩、一歩、その能力を発揮してエリート達を呑み込んだ。

野村は、どうなのだろう?

さすがに球界随一の頭脳になるとまではきっと思わなかったろう。

これも着実な努力により、超一流でイノベーターにまでなった。

 

野球を幼少期から続けていても、野球で立身出世するには程遠い道を多くの人が行くもので、

ほとんどが野球では夢破れるものだが、4人の人生は大逆転。

プロになるだけでなく、一流を飛び越えて超一流、唯一無二の存在にまでなるのは奇跡の人生だと思える。

ただ、その素養や考え方は夢破れていく凡人とは大きく違うことがあるからなので並べて比較などはとてもできないが。

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