大谷のプレースタイルについて記した2017年12月13日の内
2017-12-13 大谷は今までの日本人の想定を超越した飛び抜けた存在だが、生身の人間であることは変わらない
大谷の移籍当時の起用法は中5日で登板し、投げる日は打席にも立つ。
さらに、中5日までの間で1日DHに入るという構想を知った。
これで、投手として13~4勝、打者としてホームラン15本程度を見込むといったものだった。
移動距離が長く、相手打者のレベルが日本より圧倒的に上がり、慣れない環境の中で
構想通りに事は運ばないだろう。
1年間フルに回転して、やっと得られる数字は狸の皮算用を昨年、15勝34本とチームの期待を大きく上回る数字を残した。
大谷は今までの日本人の想定を超えた存在で、世界でもトップに立ったが、生身の人間であることは変わらない。
元々大きい体をさらに大きくし、それを動かすには、どこかに負担がくる。
大きい体を毎日酷使して、運動を繰り返すことは局所に知らず知らず負担を課すもの。
そして大きい体を動かすにはエネルギーを要し、疲れを蓄積させ、故障を生み出す。
野球選手は体がでかい方が有利であり、でかくする素質がある筋肉は横に大きく広がる。
この筋肉は、瞬間の爆発を生む特性がある。
逆に縦の筋肉は、持久力の方に向いており、野球選手には不利な特性だ。
野球選手に求められる体、筋肉は横向きの質であり、瞬間的に爆発力を出せる筋肉だ。
反面、壊れやすい。名選手の宿命だ。
打者として打席に立ち毎度一生懸命走っていたら、もたない。
走塁は瞬間的に戻ったり、行ったり、止まったりをする。緊張した状態でこれをやると、いつか
切れる。破壊してしまう。
内野ゴロはもとより、外野に飛んだ打球も落ちそうになければ走らない。
確実にヒットになる打球のみ走る。それも全力疾走は強いず、積極的な走塁は奨励しない方針をとる。
よく、ベテランの強打者を抱えるチームがとる戦略だ。
それでも打者として6日間に2試合出場したらヒットで塁に出た時に、走者として残らなければいけないので負担がかかる。
ヒットによる走者としての負担はピッチングに支障が出ることになるので、そこには制限をかける。
つまりホームランのみチームへの貢献となる。
1試合なら何ともないが、シーズンを戦うプロで長くやるには走ることは制限せざるを得ない。
ヒットを打つことがチームのマイナスになるというレアケースが生まれる。
だから打率は求めない。