昨日はスポーツ選手のガッツポーズとそれを禁ずるチームや競技、
そして日本には元来スポーツはない、ということを記した。
2021-8-9 喜びを爆発させる選手たち 積み重ねた苦労が実る瞬間 オリンピック
では、ガッツポーズを禁ずる理由とは。
いくつかある。
よく言われるのは相手への配慮、敬意を欠く行為だということ。
アメリカの野球では、侮辱行為ととらえられ、報復の可能性がある。
つまり相手への配慮から喜びまくることは節制されているというのが理由のひとつだ。
今回のオリンピックで女子バスケが決勝進出を決めると、喜び過ぎたということで
相手チームに詫びを入れたとされる。
それからまだ試合が続くのにそこで喜んでいる場合ではない、というのが別の理由。
喜ぶのは終わってからだ。
勝つことを目的としているのだから、そこを思えば勝ってもいないうちに喜べはしないものだ。
プレー中に派手に喜んでいるようでは、考えが浅いとも言える。
そして、喜ぶことは器が知れる、ということがさらなる理由。
上手くいったのに喜びもせず、すましていたら相手は喜びもしないのかよ、と不気味に思う。
今のでさえ、うれしくないのか、まだまだ実力があるということか、底が知れない、という
不気味さを感じ取る。
そして器が知れるということは勝負師としては無様だ。
試合に勝ったわけでもなく、その程度の成功で喜んでいるのは無様に映る。
相手への配慮から派手に喜ばないのだが、逆に言うと、喜んでいる姿を見た方が
相手の器が知れるのでやりやすくなる。
また、この野郎、という闘志がわきもする。
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