野球で最高の成果を出したイチローと松井も学力が高かったが、野球での素質を伸ばすため、
野球名門校へ進み、野球に専心した。
両者とも両立は無理と断言している。
当然だ。
人間にはそこまで気力、体力、集中力は持ちえない。
時間が足りないからだ。
教育の一環をはるかに逸脱し、野球ビジネスと化し、感動創造機関とまでになった高校野球は、
その肥大化により、その高校野球界に属するあらゆる組織の常識をも肥大化させた。
高校野球は本来、野球選手の育成を目的としていないはずだった。
ただ、ここまで巨大になった高校野球文化を文武両道や高校の部活動という意識だけで仕組みをつくっている現状は、
歪と矛盾が多く存在する。
野球の技術向上や野球選手育成という目的の仕組みも考えざるを得ないし、世間もそこを求めている人は多い。
高校野球らしさのファンばかりじゃないということだ。
一方で、夏の甲子園一発勝負による涙という展開が野球素人をも惹きつけてきたし、
次世代を担う野球少年の心を掴み、継承するに、多大な効力を発揮した。
https://twitter.com/yakyucolumn