前回は5人シフトに焦点を当てたが、そこに至る前から守りによる細かいプレッシャー
をかけていた横浜高校。
9回裏同点の無死一塁。
先頭打者がヒットで出塁すると、守備のタイムをとり、マウンドでどうするかを打ち合わせる。
このケースはいろいろ考えられるが、まずはバントだ。
牽制を入れ、様子を確認する。
この牽制も映像を確認できないが、どんなものか興味深い。
おそらくとりあえず、様子見の牽制だろう。
一球目はサードがチャージしてきた。
つまり、進めさせない作戦だ。バントも許さないというもの。
ここでまた、牽制だ。常套だ。
この牽制も緩いものだった。
そして二球目はファースト、サードがチャージしてきた。
ピッチャーは緩い投球をした。
つまり、バントをさせて、二塁で殺す作戦だ。
わざとやらせて、二塁で殺すという割とリスクは高い作戦。
打ってきたりしたら間を抜けてしまう。
そしてまた、牽制を入れるが、これはファーストが一度飛び出し、つられて数歩出た
ランナーを刺そうというピックオフの類になるものだ。
本当に殺せなくても、ランナーに印象づかせ、その後のスタートに影響を与える牽制だ。
そして三球目もファーストとサードが前に突っ込んできた。
ピッチャーはやらせる投球をするという二球目と同じ作戦だ。
その前の牽制があるので、一塁ランナーのスタートは多少遅れる布石を打っておいての
このファーストサードシフト。
するとツーストライクまで追い込んだ。
そして、また牽制をひとつ入れる。
ここまで必ず牽制→投球、牽制→投球、の順番であり、
牽制も種類を変え、その後チャージの仕方も変える。
ツーストライクとなったことで、ピッチャーは力を入れて投球してきた。
ファールにさせて三振をとる投球だ。
前に転がった場合はサードが前進してきていた。
ファーストは前には来なかったように思う。
シフトを変えてきたということか。
必ず牽制を入れ、一塁ランナーの様子見と足止めをしながら、投球もカウントによって変え、
ファーストとサードもカウントによって突っ込む形式を変える。
守りでプレッシャーを与え、一点もやらないというより、ひとつも塁を進めさせない、
という強気の守りだ。
一死一塁となり、さあ、どう守る?
つづく。


