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東大が野球強化に取り組んでも野球エリートには勝てはしない

先週、東大野球部について記した。

2018-11-14 東大の野球を強くする取り組み 東大ってそんなことのためにあるんだっけ

2018-11-15 東大は神宮の舞台から去るか

 

他の5大学に勝つために、東大が野球強化に取り組んでも野球エリートには勝てない。

野球エリートが敗けることの方が問題とも言える。

 

東大野球部員の口から

「勝てることを証明したい。」や「弱い者が強い者を倒せばおもしろい。」

などと言っている時はとうに過ぎている。

本当に勝ったならいいが、90年も勝ったことがない。

チョロチョロ勝てば、また連敗の繰り返しだ。未来もこれが続く。

 

何度も何度もチャンスを与えてもらっているのに、同じことを繰り返しても、

まだ、神宮という舞台で、野球エリートたちと野球をやらせてもらえる恵まれた連中だ。

ここまで負け続けて、失敗し続けて、チャンスをもらえる世界は、他にあまり思い浮かばない。

 

受験は一発勝負だし、高校野球も一発勝負、会社なら降格かクビ。

東大野球部はずっと六大学にいさせてもらっている。

 

「存在意義は勝つこと」と言っていて、勝っていないのだから

存在意義がないと自分でわかっていることになる。

 

東大生ももちろん大いに野球をやればいい。やりたい奴が情熱を燃やせばいい。

その中から野球で立身する人間が出てもいいし、一生、野球に携わる人生を選択することもある。

一生懸命やって野球が弱いなら去ればいい。

この先も勝てないことがわかっている6大学から去ればいい。

相応のリーグで情熱を燃やせばいい。

 

東京大学の野球部に属する選手は、高校時代、他の六大学リーグ、

つまり早稲田、慶応、明治、法政、立教で野球をやるような選手と対戦する機会などなかったはずだ。

それが、頭脳明晰で東大に入り野球部に入れば、

高校時代は相手にもしてくれなかったような選手達で構成されるチームと神宮の舞台で

野球をやらせてもらえる。

東京大学以外の六大学野球所属チームは東京大学と試合するのは面倒くさいと思っているだろう。

 

喜んでいるのは

東大出身者、

東大で野球をやろうと目論む者、

昔からの六大学野球ファンのうちのほんの一部、

くらいのものだ。

他の大学の選手、関係者、学生、野球ファンはもう飽きており、やるにも見るにも堪えない。

 

プロは金という力で、弱いチームも強くなれる。東大は強くなりえない。

国立大学であり、野球推薦がなく、

しかも入学するには日本の大学では最難関の試験を突破しなければならない。

野球エリートが集まる他の5チームは、無条件で東大と同じリーグにいなければいけない。

 

東大と同じリーグで野球をやらなければいけないということを嫌って、

他の5大学へ進まない高校野球の選手もいる。

 

しかし、六大学野球を経験したというメリットが大きく、そこは我慢しようと決意する選手も多い。

六大学野球は有名で歴史があり、環境やプロへの道が整備され、たとえ野球をやめても就職に有利だ。

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