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甲子園投げすぎ問題 球数制限に二の足を踏む理由

さて、先週からのつづきで球数制限について。

 

この夏の課題として取りざたされている暑さについては、やっている側はさして気にならないとした。

それはコチラ⇒2018-8-23 吉田投げすぎ問題 毎年問題になりながら手を加えられないまま100年

投げすぎについては、取り組むべき問題で、能力のあるピッチャーは必ず故障すると記した。

それはコチラ⇒2018-8-24 能力あるピッチャーは必ず壊れる宿命 ダルビッシュと大谷が投手生命の危機

 

球数制限を導入することでエースピッチャーの負担は確実に減る。

しかし、弊害がとてつもなく大きい。

 

まず、今回の金足農の躍進で世間が大いに賑わったような、

寄付金2億とも言われるほどのドラマが生まれなくなる。

金足農がこれだけ取り上げられたのは、全員が秋田出身であり、

幼少期より知り合いだった者たちが甲子園を目指して、集まったということ。

そして、田舎の学校が名門を次々撃破したということ。

 

ただよく取り上げられる公立校だから、というのはできるだけ大げさにしたい伝え手の意図がある。

地方は公立校がむしろ強かったりする。

金足農は元々、秋田では野球の名門であり、環境は恵まれている方だ。都市がある公立校とは違う。

 

このドラマを生んだのは、ひとえに高校NO.1ピッチャーの吉田がいたからという他ない。

金足農の他の選手は平凡な選手たちで構成されている。

野球はピッチャー1人で勝てるスポーツだから、というよりピッチャーで勝つ仕組みになっている。

 

ここに球数制限が入ったら、金足農は甲子園にも出場できなかった可能性が十分ある。

吉田のように能力の高いピッチャーには、

どうしてもその力に頼ってしまい、投げてもらいたい。

球数が重なり、球数制限が話題になるのは、将来性のあるピッチャーが酷使されるからであり、

球数制限というのは、能力のあるピッチャーに課されるルールであるという皮肉。

 

ただ、その後も野球を続けるつもりのない選手も多くおり、この高校野球の大舞台で

自分の力を存分に発揮して、燃焼しきろうというピッチャーにも制限がかかり、不完全燃焼のまま

舞台からの退場を強いられることがでてくる。

 

吉田のように1人の大エースを抱えるチームも、高校野球で燃焼しきろうとするチームも

総じて言えることは、

高校生という、考えが未熟な時期に、2年4か月のすべてをこの瞬間にかけていることだ。

1度負ければ終わってしまうので、力のある選手に頼らざるを得ない。

使う監督も自分の評価、人生がかかっているので有能な選手を使いたくなってしまう。

いろいろな思惑が作用して危険を叫ばれながら、手を加えられない。

球数制限が導入されない理由の一つは、どんなチームにも勝ち上がれるチャンスを与えたいから。

それは、ピッチャーが勝敗を握る野球のルールがあるから。

ドラマを生ませない球数制限導入に二の足を踏む。

 

ピッチャーの肩肘への負担は、宿命であり、ここを異常なく選手生命を終えるという選手はいない。

野球における大きなテーマだ。

 

球数制限についてが、思いのほか長くなってしまった。

理由については1つしか記せないまま、明日以降につづけよう。

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