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日程緩和すれば登板回避はなくなるⅢ 高校野球のシステムは技術の向上は目的としない

佐々木登板回避で問題になるのは日程の過密によるもので、論点はそこだ、ということと、

日程の緩和が俎上にのる野球はピッチャーにより勝敗が決まるためであり、ピッチャーは繊細だから、

ということに続いて、日程緩和を強いる高校野球の姿勢について深掘りしてみる。

2021-5-25 日程緩和すれば登板回避はなくなる

2021-5-26 日程緩和すれば登板回避はなくなるⅡ

 

そんな佐々木は今日、プロ入り初勝利を挙げた。

それも、自身が登板回避したことにより出場できなくなった甲子園での初勝利。

連投を回避した高校時代とは一転、前回登板から中10日と間隔は充分。

大事に使われている。

 

この高校野球の姿勢、それはあくまでも高校生活の中での部活動であり、野球の勝負や技術の進展を目的としておらず、

課外授業であり、それは授業の目的と同じく人間の育成だ。

したがい、勝とうが負けようが人間として成長できる内容があればいいわけで、

だからストライク、ボールの判定に代表される、酷い判定にも抗議を許さなく、

改善もしないなどということが100年も続けられたわけだ。

 

抗議を許していないことは技術の進展を阻害する。

抗議を許さないというこうとは、言ってみれば審判に好きに判定すること許すということであり、

自由なのだ。

抗議があると思えば、心理として慎重になる。

面倒くさいから間違えないようにしようともなる。

しかし、高校野球は技術の進展を目的としていないので、それでいいと判断されている。

10代の若者が大人の判断に文句を言うなど人間育成に反するという判断だ。

 

10代の若者の技術の向上を考えれば、高校野球のシステムに頼っているだけでは
伸展は小さい。

高校野球にもいいところはいっぱいある。

高校野球だからこそ技術が発展するということもある。

いつでも丁寧な所作を強いられ、チームのために自分がいる、といったことを考える機会になろう。

そして、プロから注目される選手も中学生以下のヘタクソも活動期間は同じであり、

有限の時間と認識しているからこそ、苦労があっても、その時間だけは没頭しようとして

それが野球のみならず大きな経験となるということ。

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