日本の文化として定着した高校野球。
米子松陰を復活させるまで世論が動かした。
2021-7-21 夏を奪われる絶望 選手は青春を、人生を賭している
2021-7-22 高校野球 青春の貴重な時代は誰にも邪魔されない
高校野球はその成り立ちや主催は新聞社や高野連だろうが、今やその手を離れ
高校生のものとなっている。
史上最強馬と目され、どこまで勝つんだろう、と思われたナリタブライアンは故障の後、
思うようなレースができなかった。
勝ちきれないブライアンを長距離戦のあと短距離戦へ使う戦略を立てた。
1流馬の使い方としてはありえない使い方で、それでもブライアンほどの馬なら
何かやってくれそう、と誰しもが思いはした。
しかし、競馬解説の第一人者、大川慶次郎は
長距離からいきなり短距離になったら馬がとまどう、と言い、さらに
もうブライアンは大久保さん(調教師)、オーナーの馬じゃない、ファンの馬なんだ。
と言ってその使い方を非難した。
その通り、ブライアンはスタート直後、スピードに乗らず、後方に位置した。
そして敗れてこれが最後のレースとなった。
高校野球はファンのものでも主催者のものでもない。
ファンを感動させるためでも、お金の為でもない。
2年数か月の有限の時に青春を爆発させる高校生にとって一番いい方法がとられてほしいものだが、
もともと大人の都合で動くものだ。
過密な日程やひどい判定はその顕著な例だ。
不完全燃焼で不満が残る結末をたった一瞬で下してきたことも過去に数多く、
それまでの2年数か月の人生を水泡にすることが平然といまだに続いている。
今回も世論が湧かなければ動かなかっただろう。
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