セ・リーグにDH制を導入する理由が広く選手に出場機会を付与するということならば
もっと思い切って変えてしまう方法もある。
2022-5-30 ルールを変えておもしろくしちまえ 野球は変えられる
2022-5-31 フィールドを広くしてフェンスを低くして外野守備を楽しむ
2022-6-1 ファールゾーンを無限にしてどこまでも追いかける
2022-6-2 ピッチャーにヘボバッティングをさせない DH制
以前、DH制を導入しようと動いたのは巨人だった。
その巨人が示した導入の理由は3つあり、その中のひとつに
「第三に、我々はお客様にプロならではの試合を提供する責務があります。セ・リーグでは、点差によって投手がバッターボックスの後方に立ってバットを振らない、または空振りする場面が見受けられますが、プロスポーツとして本来許されるものではないと考えます。」
とある。巨人のこの理由こそがまさに枢要で、この部分は実現しなければいけないことだ。
DH制を採用するというより、ピッチャーを打席に立たせないということだ。
高校野球よりも低いレベルの対戦を見ることを強要される場合があるので、
およそプロ野球とは呼べない瞬間であり、巨人が言っているプロならではの試合を提供する責務
を果たしていない。
さらに、レベルの高さを維持、発展させるためには、ピッチャー以外でも不得手な役割を回避するということがある。
以前、日本シリーズでDHが使えなかったときソフトバンクはデスパイネをレフトに置く、
超攻撃型布陣を敷いた。
すると、最初のレフトフライを落とした。
江本は「聞きしに勝るヘタクソ」と表現していた。
これもプロならではの試合を提供する責務から逸脱している。
これを解消するために、守備と攻撃で選手を替えていいという思い切った方法。
DHを導入するなどというより、もっと野球の根本を変えてしまうルールだ。
守備は守備の達人だけ、攻撃はチームの最も得点力のある打線で編成することができる。
これにより、活きる選手が多くできることになり、バリエーションも富むだろう。
野球は守備と攻撃でまったくちがう動作を行うにもかかわらず、選手交代は自由にできず、
出場選手が全てをこなさなければならない。
もともとこの仕組みで最高技術を連続させることに無理があるわけだ。
守りは専門のヤツがやるので、打線は打つだけ、パワーだけ、というラインナップになるかもしれない。
しかし、ホームランバッターはランナーに出しても怖くないからそれだけ並んでも対処しやすいだろう。
やはり足がある選手、選球眼が良い選手、出塁率の高い選手、球数投げさす選手は必要となる。
そして、守りの専門にスポットがあたることになり、
打撃力があるので守備には目を瞑るという選手が守ることがなくなる。
守備の達人だけが守ることになるのでプロへの門戸が広がり、さらに面白い選手が出てくるかもしれない。
見るに堪えない外国人の外野守備や鈍足のベテラン、弱肩のヘボは排除されスペシャリストが
鉄壁の守備陣形を形成する。