前回は、エースの温存敗退ということを記した。
前田を温存して敗れたPLは、当然の采配の範疇ではある。
ただ、この監督の采配によると見られる試合は多い。投げる順番が違うだけで
試合の結果は変わっていただろうという試合がいくつもあるのだ。
ランナーを背負ってから一番良いピッチャーを出して失点するとか。
良いピッチャー順に繋いでいたら、勝っていただろうなという感想を持つ試合がいくつもある。
そして、最も多いのが、格下チームがファインプレーを起こし、格上チームがミスをするというケース。
ミスとファインプレーがあるのがスポーツなのだが、格上が普段はないだろうと思われるような
エラーが出てしまったり、格下の繰り出す作戦がことごとく成功したり、というケースだ。
そして、敗けた方が腹立たしいケースに審判によることもある。
一試合を通じて、どうにも判定不利だという場面が目につく時。
2017年の夏の神奈川で桐蔭学園が敗けたゲーム。
握手拒否と話題になった試合なのだが、この試合はダイジェストで見た限りだが、
桐蔭学園不利の判定が目に付いた。
それに対する不満があり、俺たちは負けていない、と握手拒否につながったように思われる。
だが、格下チームはむしろ握手拒否くらいされた方が、勝った実感がある。
握手できないくらい、相手のプライドを逆立て、怒らせてやったという自負だ。
こういう自分たちのこれまでの鍛錬や実力とは関係なく、どうしようもない力、
いわば外部の力により、格下チームに敗けを宣告されるのは、はらわた煮えくりかえる思いだろう。
これは一生、飲み屋で言い続けるに違いない。
これらのように、自分たちより実力が下と思われるチームに敗けた時の悔しさや、怒りは
特にもっと上を目指してきたチームには絶望に陥れる。
足元をすくわれてしまったチーム。
こんなところで敗けるなど微塵も考えなかったチーム。
あの強豪チームとやることを目標としてきたチーム。
https://twitter.com/yakyucolumn