ワールドカップで採用されている得失点差により、同じリーグの他の試合も気にしながら
試合をしなければいけない。
以前、日本サッカーがビハインドの試合なのに自陣でボールを回し、点を取ろうとせず、
その点差のままで負けることを選択して、勝ち抜けようなどといういびつなことが起きている。
野球にも採用されている、この得失点率だが野球にはさらになじまない。
2011-12-5 大勝ちすると足きりにあう得失点 ワールドカップとWBC
WBCでは、メキシコが勝ち上がりと一時発表されたものの、それが覆ったことがあった。
他には、韓国がリーグ戦を勝ち抜けるためには、最初から5点差が必要だったという状況に
追い込まれたことがあった。
このルールはあまりにナンセンスだ。
野球の試合で必要な点差をつけなければ勝ち残れないとなると心理戦や間合いを醍醐味とする野球にとって
試合自体が大味になり本来の野球というスポーツとかけ離れたものになってしまう。
野球は点取り合戦ではなく、点をいかに与えないかが問われるスポーツであり、
守り抜くスポーツ。
守り抜いた中で一回多く相手よりホームベースを踏むことが野球なのだ。
バスケのように点を取り合うスポーツでもバレーボールのように先に25点取るスポーツでもないのだ。
まだジャンケンの方が公平に思える。
順位を決めるのに複雑なのは構わないが、得失点率とか、何点必要とかいうのがナンセンスなのだ。
勝敗のみにスポットを当てることが試合そのものをおもしろくさせる。