WBCでの選考から投手の起用、打線の組み方がずっとダメだった。
過去3回に渡って指摘した。
2023-4-12 先発にこだわる 選考から采配までずっとヘタⅢ
今日は代走について触れておく。
メキシコ戦の9回、吉田がフォアボールを選んで無死一、二塁となったところで周東を起用した。
吉田を引っ込めて、脚の切り札を出すということはこの回で決める、という意志の現れなのだが、
この積極采配は絶好のタイミングだった。
積極で、これは良い采配だ。
だが、名采配ではない。
普通と言えるし、当然と言えるのだ。
延長に入ればタイブレークだから、そう長くは続かないことが予想される。
吉田に次の打席が回ってくるのと無死でランナー二人となったこの回に2点を獲ることを天秤にかければ、
代走で勝負の選択が妥当だ。
10回以降も普通のイニングが続くなら代えなかったかもしれない。
ランナーがいる状態なのに、一番遠い打順の吉田の一打席のためより、この回決めに行くのは当然の采配なのだ。
そして、周東が大谷のすぐ後ろまで来るほど快速をかっとばしたことと、
逆転サヨナラのホームインだったことと、WBCという注目が集まる試合だったことが
名采配として、ことさらにとりあげられることになり栗山の評価を上げた。
また、大谷だって俊足なのに、そこに追いつくほど周東は速いような受け取り方があるが、
二塁ランナーの走塁と一塁ランナーの走塁は全く違うので追いつくほどだからといって
周東が速すぎるということではない。
そして周東でなかったら還って来られなかった、というのもそうでない。
これらの理由については次回へ続けよう。