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勝負をかけて動く 選考から采配までずっとヘタⅣ

WBCでの選考から投手の起用、打線の組み方がずっとダメだった。

過去3回に渡って指摘した。

2023-4-6 選考から采配までずっとヘタ

2023-4-11 選考から采配までずっとヘタⅡ

2023-4-12 先発にこだわる 選考から采配までずっとヘタⅢ

 

今日は代走について触れておく。

メキシコ戦の9回、吉田がフォアボールを選んで無死一、二塁となったところで周東を起用した。

吉田を引っ込めて、脚の切り札を出すということはこの回で決める、という意志の現れなのだが、

この積極采配は絶好のタイミングだった。

 

積極で、これは良い采配だ。

だが、名采配ではない。

普通と言えるし、当然と言えるのだ。

延長に入ればタイブレークだから、そう長くは続かないことが予想される。

吉田に次の打席が回ってくるのと無死でランナー二人となったこの回に2点を獲ることを天秤にかければ、

代走で勝負の選択が妥当だ。

 

10回以降も普通のイニングが続くなら代えなかったかもしれない。

ランナーがいる状態なのに、一番遠い打順の吉田の一打席のためより、この回決めに行くのは当然の采配なのだ。

 

そして、周東が大谷のすぐ後ろまで来るほど快速をかっとばしたことと、

逆転サヨナラのホームインだったことと、WBCという注目が集まる試合だったことが

名采配として、ことさらにとりあげられることになり栗山の評価を上げた。

 

また、大谷だって俊足なのに、そこに追いつくほど周東は速いような受け取り方があるが、

二塁ランナーの走塁と一塁ランナーの走塁は全く違うので追いつくほどだからといって

周東が速すぎるということではない。

そして周東でなかったら還って来られなかった、というのもそうでない。

これらの理由については次回へ続けよう。

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