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一区切りついた今年の野球 今週のダイジェスト

2016.11.21黒田と松井 昭和49年生まれの巨星が通じ合う野球観

海外に渡り、別の野球にとまどいスタイルを変えた二人。動く球に対応しようとヘンテコな打ち方になってしまった松井は失敗だった。松井の海外での実績は、松井の実力を発揮した結果ではない。松井はあんなものじゃなかった。自分より速い真っ直ぐを投げるピッチャーがゴロゴロいる舞台で大リーグのパワーに圧倒され、動くボールを身に着け、振ってくる相手にゴロを打たせる黒田は成功した。

 

2016.11.22レベルは今が確実に上。だが、条件が一緒なら負けないよ。76歳王の一歩足

「ホームランはヒットの延長。」の常識は、大きい成功を狙う。とか1人で手柄をたてる。とか一気に功名を得るなどのことが、良しとされない文化に由来しているように思われる。コツコツやって、地道にやっていくことが良しとされる日本社会に浸透しているものの捉え方が、ここにも影響されているのではと思われるのだ。ホームランを打つことは、ヒットを打つことより確率は落ちるから。

 

 

2016.11.23NO.1選手すら控えに甘んじる最高レベルの戦い

大谷がピッチャーとして出場すれば、そのまま打線に組み入れればればよい。しかし、投げない場合はDHでしか使えない。すると守備の下手な筒香は、大谷DHなら控えとなる。日本を代表する打者も控えにならざるを得ないのだ。そして、ここで筒香起用にこだわり、レフトを守らせたりすると一発勝負で取り返しのつかないミスを起こしかねない。オリンピックのGG佐藤の再現だ。筒香の打席への期待より、筒香のレフトに懸念がある。もしくはファーストに入れるしかない。

 

 

2016.11.24チーム最良に機能させるピースたち

イチローが海を渡る際、それまで日本人野手がMLBで活躍した例がなかったため通用するのかということが話題になった。しかし、この場でイチローの技術をもってすれば、間違いなく通用すると断言した。そして、新庄が海を渡る際には、無理という声が多かった。控えか守備固めで終わるかもしれないという声が周りにも多かった。しかし、これをこの場できっぱり否定した。控えか守備固めだから通用しないということではない。チームに必要とされ、控えとしてワンピースとなり守備固めとして勝利に貢献するなら、それは立派に通用しているということだ。と主張したのだ。常時、試合に出場していなくとも、それは通用していると言える。と。

 

 

2016.11.25弱小チームの間違った鍛錬 うまくはなるけど勝てはしない XVIII

スポーツというのは、特に野球は、体力が技術を凌駕するのだ。練習量ではない。プロ野球選手は技術が特別優れている連中が集まっているわけではない。まず、技術を磨ける体力が備わっている連中の集まりだ。しかも、技術などたいしたことない。手、脚、胴体、頭と人間の体は見かけは一緒。それを使う技術もたいした差がつかない。身長5センチ、体重10㌔の差が、内野の間を数ミリ違う打球を生み、打者のバットを数ミリ詰まらせる投球を生む。大谷も筒香も中田も特別、技術が優れているわけではない。

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