2020-5-4 インターハイ中止で高校生の情熱は完結しない
ここまでにたてた目標に、専心してきたのに目前で取り上げられた悔しさは想像するに辛い。団体競技なら同じ目標に同じ時間を共有した者同士が、実践を経ぬまま別れを告げられてしまう。この人間のつながりは大舞台をもって完結し、より一層の経験と教育がなされると思う。スポーツという遊びを凌駕して胸にしみるはずだ。人間としての成長にスポーツを利用し、大きく成長する。その集大成であり、最大の効果を施す大会がなくなってしまっては完結しない。
守備妨害を宣告するのは、その通りだろう。完全にキャッチャーの前をふさいでおり、送球の邪魔をしている。だが、この場合、投球を避けた反動でたまたま、そういう体勢になってしまったからであり、わざと妨害したわけではない。だから守備妨害でいいものの、打者アウトはかわいそうだ。ここは、不可抗力であるのだからランナーは1塁へ戻して再開が妥当だろう。これが、空振りをして体勢を崩して、前をふさいだのなら打者アウトでもいい。それは、空振りをするというバッターのミスにより起きた行為だからペナルティがあっていいのだ。しかし、今回のケースは、投球がバッターに近いところに来て、それを避けたために起きたプレーだ。
打者が構えていて内に来ると思えば、それが真っ直ぐくれば当たると思うような軌道の場合、打者は避けようとするか、手は出さないようにしよう、と一瞬で判断する。真っ直ぐ行かず、ちょっとだけ内に曲がれば、もっと言えば、曲がるというより同じ軌道のまま真っ直ぐ行かないだけで、方向が変わった、軌道が変わったように打者は感じ、見送るし、打ちに来たとしても一瞬ためらえば、もうタイミングが狂うからジャストミートできない。
結果が出ない選手のことを、「本来の調子にない。」とか「状態が上がって来ない」とか表現するが、その現状がその選手の器だ。不調はない。好調があるだけだ。結果が出ないことは不調ではない。好調というのはある。何をしてもうまく行きそうな感覚がついて離れない時だ。こんな時はバットを逆さに持っても打てそうなくらいに感じる。結果が伴わなくても不調ではない。好調でも結果が伴わないことがある。望む結果が得られないからといって、調子が悪いからではなく、その選手の実力ということ。結果が良い時がその選手の「本来の姿」とは限らない。
2020-5-8 ピッチャーが毎日投げられ、打者が何度も打席に立てれば
ピッチャーは、毎日試合に出られない。毎日出るピッチャーは短いイニングしか投げられない。野手は毎日、試合に出られるが、少なくとも捕手を含め8人を必要とする。そして、守備は9イニングで続けられるが、打席には8人の間を置かないと回ってこない。だから、ピッチャーが毎日、投げられれば、チームに1人いればいいことになり、年俸は高くなるだろう。そして、打つ方も9人で構成されなければ、つまり1人の打者が何度も打席にはいることができるというルールになれば、1人の野手の年俸がとてつもなく高くなるだろう。
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