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エリートと雑草 桐蔭学園→慶応大学 送球は早く、強く、正確に 今週のダイジェスト

2021-1-25 エリートと雑草

育成から1流選手になることは多くあるが、この場合にも苦労人、這い上がってきた、雑草、 という印象を持ちがちだ。しかし、高卒で育成ならそう雑草でもない。なぜなら、高校時代はドラフトにかからなかったり、あるいは無名であったりでも大学4年間で成長したことで上位指名されることはザラにあるから。育成期間を大学に進んで成長した期間と捉えれば、同じことだ。

2021-1-26 桐蔭学園出身、慶應大学名プレーヤー

特に、由伸の頃は黄金時代を迎えた。1番高木大成、3番高橋由伸、4番副島というのちにプロへ行く左の強打者が並んだ打線は超有名だった。多くのプロ野球選手を輩出している桐蔭学園だが、慶應へ行く人が多い。由伸も高木も慶應からドラフト1位だ。六大学の連続無失点イニング記録を持つ志村をはじめ、小桧山、小野などの名ピッチャーを輩出している。桐蔭出身の慶應名プレーヤーが多いのは、昔は慶應野球部には桐蔭枠があったからだそうだ。

2021-1-27 ランナーを刺そうと思えば、送球は早く、強く、正確に

送球の標語は、早く、強く、正確に、だ。この中で正確に、ということが一番大事になる。楽に間にあう場面では、遅く、弱くてもいい場合があり、むしろ早く、強くしてミスをするより、遅く、弱く、した方がいい場面があるが、正確に、ということだけはどんな場面でも野手には求められる。早くとは、動作を早くするということ。送球とは走者を刺すこと、あるいは進塁させないことなので走者との競争になる。だから野手は動作を早くして、走者の走力か判断に勝らなければいけないということになる。強くとは、速くとも言え、スピードボールを投げることだ。早くも強くも、走者の走力や走者の判断に勝つために時間を短縮する行為ということになる。

2021-1-28 ランナーを刺そうと思えば、送球は早く、強く、正確にⅡ

上から投げるということは、腕は上から下への動きになり、重力を利用して下へ向かって腕を振ることで加速できる。だから距離を出すとき、スピードボールを投げる時に使うのがオーバーハンドスローなのだ。内野手が短い距離で素早く投げるには向かない。しかも、下から投げた方がコントロールもつきやすい。下から投げた方が早いだろうと思われる距離、場面では極力下から投げた方がミスが少ない。内野ゴロは下から投げ、フライを捕った場合は腕が上にあるのでわざわざ下から投げず、上から投げればいい。強い球が投げられるし。だから外野手は上から投げる場面が多い。

2021-1-29 ランナーを刺そうと思えば、送球は早く、強く、正確にⅢ

正確に、は捕れる範囲に投げるということだ。何も胸に投げる事すら最も良い送球ではない。フォースプレーなら力のある球を胸の高さに投げられれば、良い送球になるが、タッチプレーは、胸すらよくない場合がある。タッチプレーの場合は、胸辺りの送球ではタッチまでに時間がかかる。胸への送球よりショートバウンドの方が良い送球となる。正確に投げるということは、手の届かないところだとアウトの可能性がなくなるので、受け手の手が届くところに投げるということ。早く、強く、は正確な送球があってこそ生きる。そして早く、強く、正確な送球でギリギリのタイミングをアウトにした場合は、ファインプレーとなる。

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