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メディアが言い出した平成の怪物 プロの状況判断 サイン盗みの矛盾 国際戦は1人1殺 今週のダイジェスト

2021-7-12 メディアが言い出した平成の怪物 二刀流 世界のホームラン王

松坂が引退したことで各メディアが「平成の怪物と言われた」とか「平成の怪物が」と決まって言い出す。メディアが作った言い方で、そっちの世界で勝手に蔓延させたものをあたかも人の口から自然発生、生まれたかのようだ。そう思っていない人間にはとても耳障りな言い方だ。俺、言ってねーけど、俺思ってねーけど、と突っ込みたくなるものだ。「負けられない戦いがある」はサッカーに力を入れていたテレビ朝日が流行らせた標語だ。これは絶好のヒット作となった。あまりにうまいことできた短文だったので、これ以降、頻繁に使うようになった。受け手にとっても聞きやすいし、言いやすいし、かっこいいから。

 

2021-7-13 プロの状況判断の浅さ

そもそも野球の、スポーツの、作戦は全てが賭けだ。状況によって確率が高い作戦を選んでいく。打率など3割で一流。そしてランナー1塁ということは、打って点を取るなら連打か長打が必要になる。確率はガクンと落ちる。だからスコアリングポジションになんとかランナーを置きたいという心理。また、鳥谷と1塁コーチャーとで、行けるかの打ち合わせを塁上でして、出た答えが行ける、だった。ということはこの盗塁はむしろ成功確率は高いということになる。打つよりリスクの低い戦法だったわけだ。プロのペナントレースは職業だからバッターを優先させる。国際戦は個人成績などどうでもよく勝つことしか頭にない。本来の野球という団体競技にあるべき姿なのだ。

 

2021-7-14 かつては高度な戦術だった サイン盗みの矛盾Ⅱ

かの有名な横浜‐PLの17回延長の死闘。その時、3塁コーチを務めていたのが元楽天監督の平石だった。平石はキャッチャーの動きから「いけいけ」や「狙え狙え」などという暗号で伝達していた。それは1998年の出来事だ。その後、花巻東が2塁ランナーの動きにサイン盗みを疑われ注意を受け、星稜監督が習志野の不穏な動きに激怒した、ということが起きている。今でもくせを研究している。選手のみならず、ランナーコーチのサインの出し方で見破ろうとしている。盗みと言えば悪いことだが、研究と言えば高度な戦術となる。

 

2021-7-15 盗みと言えば悪いことだが、研究と言えば高度な戦術 サイン盗みの矛盾Ⅲ

問題はダメとされていることを隠れてこそこそばれないようにやるということだろう。しかし、隠れてやらないとやっていることがバレちゃうから効果も半減してしまう。だからやりたいチームは、うちはやりますよ、と言ってやればいい。何をやっているかは言えないけれど、と。もしくは、やっていいはずだ、と訴えればいい。ここまでは許してくれ、と言い、だって、野球ってそういうスポーツじゃん、って。

 

2021-7-16 先発完投はシーズンが長いから 国際戦は27アウトを全員で

プロはクローザー、セットアッパーが決まっており、それを勝利の方程式と呼ぶのはリーグ戦だからだ。それもシース゛ンで140試合もあるから。だから、敗戦処理という役割があり、捨てゲームをつくる。国際戦は1戦必勝になるので、その時、一番いいボールを投げるピッチャーや一番信頼できるピッチャーを優先する使い方をする。そして左には左、右には右を充て、27個のアウトを積み重ねる戦い方をする必要がある。

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