10回やって1回も負けないだろうと思われる相手に、この起用は普通の事であるし、誰が投げても他所の高校ならエース級なのだから当然だ。それでも負けてしまえば監督の見誤りということにはなってしまう。ジャイアントキリングが起きる最大の理由である、一発勝負ということだ。横浜高校は序盤から得点し、5点差をつけて試合を優位に運んでいたので、もうこの時点で選手、監督、関係者の誰もが勝ったと思った。野球でジャイアントキリングが起きるのは、一にも二にもピッチャーによる。
相模原の選手と横浜高校の選手では体格が全然違う。相模原の選手の誰も横浜高校でレギュラーになることはできない。相模原の4番打者はシニアでレギュラーでなかったと紹介されていたようだった。中学時代、レギュラーでない選手が4番を務める県立高校と全国からの有能な選手だけで構成される名門校。さらにピッチャーはのちに全員がプロ入りする豪華リレーから8得点。返す返す、史上最大のジャイアントキリングと言える。
2023-12-27 道具が良いのでトレーニングなんかいらないという野球選手
野球は道具を多く使うスポーツだから道具にはこだわるが、代表されるのはグローブとバットだ。ただ、グローブの違反というのはあまり聞かない。ところがバットに関しては長さ、太さ、重さがバラバラの上、選手の格によって良い木が使用出来るので、質に差が出る。このことにより違反が出てきてしまう。違反ではないものの圧縮バットが許されていたころについては差別や偏見の目が向けられてしまう。
2023-12-28 納得させられる気になる 都合のいい表現「流れ」
リードされていると、のちのち強力な投手陣を相手は出してくるから早く追いつかなきゃ、と焦る。やはり展開により作戦が変わり、そしてイニングの経過とともに気分に影響する。ゲームは展開により作戦が選ばれ、精神に影響し、それが実力ということになる。総じて流れの一言でかたづけているのだろう。
10奪三振を7回続けたのと15奪三振を6回続け、7回目が9奪三振だとしたらこの7試合で70奪三振のピッチャーが、7試合で99奪三振のピッチャーの6試合連続二桁奪三振を抜いて、7試合で日本記録となる。あたかも、70奪三振のピッチャーの方が優秀とさえ受け取られる。三振を奪う能力ということで言えば、7試合で99個を奪った方が、優秀と思われるが、記録にはならない。