‟流れ”について考察する木曜連載7回目。
2023-11-9 流れと言ってしまえば片付く 都合のいい表現「流れ」
2023-11-16 流れがあるのなら試合の行方がわかるはず 都合のいい表現「流れ」
2023-11-23 勝負は実力によって決まる 都合のいい表現「流れ
2023-12-7 山あり谷あり逆転あり、だからおもしろい 都合のいい表現「流れ」
2023-12-21 統計で示した例はない 都合のいい表現「流れ」
プロの長いリーグ戦ではリードしている試合なら良いピッチャーを出し、
リードされていれば二線級を出す戦略をとるからリードしている方が試合を進めやすい。
リードされていればランナーを動かしづらく、手が狭まれる。
2点差以上あればバントをせず、1点を獲りに行くということをしないから1点すら入らない、ということになる。
打撃に期待することになり、確率の低い連打に頼る。
リードしているチームは1点ずつ獲って行けばいい、という作戦をとる。
これが展開であり、流れにより点が入ったり、入らなかったりしているわけではない。
そしてリードされていると、のちのち強力な投手陣を相手は出してくるから早く追いつかなきゃ、と焦る。
やはり展開により作戦が変わり、そしてイニングの経過とともに気分に影響する。
ゲームは展開により作戦が選ばれ、精神に影響し、それが実力ということになる。
総じて流れの一言でかたづけているのだろう。
だから、このように作戦が変わる瞬間も‟流れ”、他のことも‟流れ”という便利な一言で済ますから
わけがわからなく、実体をつかめない。それゆえ、逆に納得させられる気にもなる。