今日も続ける高校野球の白スパイクの話。
今年から解禁された白スパイクだが、そもそも白スパイク自体が一昔前までは市場にも出回っていなかったように思われる。
それは、高校野球で禁止されているから、製造しても販売につながらないということだったのだろう。
これからは、白スパイクが普及され、それに合わせ、ユニフォームも変わっていくことになる。
一昔前とは30年くらい前をイメージして記したが、バッティンググローブをつけている高校生もいなかった。
バッティンググローブをつけだしたのは、20数年前だと記憶している。
97年からのようだ。
打席に入る打者はバットとヘルメットだけだった。
それが、手首に巻いて、肘あてして、レガースをつけて、サングラスして、という重装備になった。
また、バットがどんどん進化し、振り抜きやすくなっている。
昔のバットを素手で振っていたころに比べ、バッティンググローブをつけて
振り抜きが良いバットを使用することができるので、非力な選手でも長く持って、
ブンブン振り回すことができる。
だいぶ規制が変わってきた高校野球だが、ユニフォームの色使いの限定、グローブも同様、
背番号は貼りつけ、ということで、どうしてもデザインを工夫しようとしてもバランスが悪くなりがちだ。
だから、そこへ突然白スパイクを登場させても、不釣り合いになってしまう。
ただ、その不釣り合いのデザインは、装飾に気をとられず、一生懸命野球に打ち込んでいるという印象を与える。
プロではデザイン性に好感を持って、かっこいいとなっても高校野球では逆に
チャラチャラ見えてしまい、印象を悪くする。
そして、不格好なユニフォームでも、観る方がプロを見る目とは神経を入れ替えているので
そこに気を取られるということはない。
だが、高校野球の国際戦になると、海外とのユニフォームの着方や野球への意識が全然違うので、
日本の高校野球の伝統、文化が浮き彫りになる。
また明日へ。
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