かつては走れ!と言われていた野球界。
今は長い距離を走ることは逆効果という人も出てきた。
2021-12-2 走るのも走らないのも、いい球が投げたいから
2021-12-3 ひと冬越えると球速が増す、とは言う人が多い
2021-12-8 ひと冬越えたらと言わず、いつもやってればいいじゃない
まず、野球選手は長い距離を走ることが苦手だ。
それは野球選手に必要な肉体、筋肉、体質が長い距離に向いていないからだ。
逆に言えば長い距離が得意な体では野球選手は大成しない。
野球選手に必要な体つきは、まず、でかい体ということだ。
パワーがものをいう野球という競技では、体をでかくする。
この体をでかくする素質として、速筋が必須となる。
この体質の人は体が横に大きくなりやすく、そして瞬発力に優れた身体となる。
瞬発力を要する野球では、長距離を走るに適する筋肉より、瞬発力を出す筋肉を持つ者しか一流になれない。
野球選手にとって優秀な筋肉、体格は、長距離を走られるようでは、だめなのだ。
そして大きいものを移動させるにはエネルギーがいる。
大きな体を移動させるには多くのエネルギーを要し、それを長い時間続けるのはしんどいのだ。
マラソンランナーは細くて小さい。
その方が移動させるには楽だから。故にタイムを速くできる。
マラソンランナーは細くて小さいから速いタイムで移動できるし、速いタイムで移動を繰り返すから
細くて小さくなるとも言える。
こういう人は遅筋体質であり、大きい体にはなりにくい。
野球選手には向かない体質を最初から持っている。
若い頃、松井稼頭央がキャンプ中、球場から宿舎まで走って帰る練習を映し出していたが、
とんでもなく遅いとスポーツ番組が伝えていた。
筋肉マンで、バネのある松井は野球選手としては最高だ。脚も速い。
しかし、長い距離は全く駄目なのだ。
今まで、バネがあり足の速い奴を、実際いろいろ見てきたが、共通して長距離は全く駄目だ。
短距離は速いのに、長距離は誰よりも遅くなる。
大谷も上野も長い距離を走ることは大嫌いと言っている。
それが野球をやるには優秀な体質なので長い距離は大嫌い。
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