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距離をとってワンハンドキャッチ 無邪気な理論Ⅲ

横で捕りなさい、正面でなくてもいいんだよ、正面で捕ることばかりが最善というわけではないんだよ。

正面ばかりがベストの捕り方でない理由は、ひとつに距離がとれるということがある。

昨日からのつづきだ。

2021-2-18 なるべく片手で捕れ、横で捕れ 無邪気に受け入れる野球理論Ⅱ

2021-2-17 無邪気に受け入れる野球理論

 

距離がとれるというのはグラブの可動域が広がるとも言える。

正面の可動域はせいぜい手の長さだろう。

自分の身体から前に手を伸ばしたところを頂点として、自分の身体が壁となる。

 

これを横にすると手の可動域は右利きなら前が左腕を左へ伸ばした先、

後ろが右腕側へ伸ばした先ということで約2倍に広がることになる。

横は前と後ろに動かせ、つまり両手を広げたに近い分だけある。

 

これにより、バウンドを選べる。

前で捕ろうと思えばショートバウンド、後ろで捕ろうと思えば、時間の余裕ができ

長く打球の軌道を認識することができる。

これを、引っ張って、引っ張って捕ると言う。

長く見るとも言う。

 

これに対して正面は手が動く可動域が狭くなるので、むしろ横で捕ることを多く身に着けた方がいいとさえ思える。

横で捕ることを意識してから正面を練習したらいい。

 

正面が善とされ、横をいい加減として見られがちな日本。

片手や横での捕球を怒られて育つ日本の選手は、強い打球への対応にバリエーションが少なくなる。

プロの正内野手でさえ、両手で行こうとばかりして打球との衝突が起きている人は少なくない。

 

結局、体でとめる動きになる。

両手で捕ろうとすると足が揃うので、バウンドの目測を誤った場合は難しいバウンドで処理せざるを得なくなる。

ゲッツーだったりすると慌てたり、体が早く2塁方向に動いてしまったりしてトンネルが起きやすい。

横の場合、距離がとれるので対応がしやすくなり、衝突ではなく吸収の動きとなる。

明日へ。

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