一か八かと言えるダイレクト返球が許される場面とは。
2020-9-22 試合状況によって外野も後ろに逸らしてよい 突っ込め!
まず、定位置より後ろの犠牲フライで後続のランナーがいないときは、ダイレクト返球が許される。
定位置より後ろに下がらなければいけないフライは、打ち上げた時点で打者の勝ちだから
これを刺そうとするならば、無理をしなければいけない。後続にランナーがいないのならば、
無理していい。投げずに1点も、無茶な投げ方をして1点も一緒だから。
次に点差が離れた終盤で1点やっても10点やっても一緒と判断されるとき。
点差が離れていなくとも、相手との力関係、相手ピッチャーの出来や能力を考えると
もう、1点でも取られたら逆転は苦しいと判断した時は、一か八かの返球に賭ける。
そして、これで点が入ったらサヨナラという場面だ。
これらのシチュエーションは、結局、ダイレクトで無茶な返球をして、それが失敗しても
戦況が変わらないという場面だ。
そうでなければ、無茶な返球はうまく行く可能性が小さく、傷口を広げえることになり、
さらに戦況を悪くする。
野球では頭の高さからちょっと上以外には投げない。
上へ向かって投げるという場面はないのだ。
遠投で距離を投げようとする場合、上へ向かって投げ、山なりの球となる。
そういう送球は距離は出ても、素早く目的地へ届かせるには時間がかかってしまう。
だから中継マンをつなぎ、内野手やベースマンに返球することが正確で素早いものとなる。
そして、上へ投げてしまっては暴投の可能性がある。
ジャンプしても捕れない球は、どんなに名手でも手が届かない。
転がして投げればアウトになる可能性が残るが、浮いてしまってはその時点で可能性がない。
届かそうとして抜けたら手が届かない可能性があるので、
リスク殺して低く投げるのが基本となる。
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