日本のオリンピック第一戦、山本の0封から継投に入った次のピッチャーがサイドハンドの青柳だった。
おそらく、先発ピッチャーや後半の6回以降を担うピッチャーなど役割分担を決めているのだろう。
この役割分担が本当に良い戦法なのか、疑問に思える。
長いシーズンは全部勝つ必要がないから負け試合を作りながら戦う。
勝てる試合を確実にものにする戦いをする。
体力を考えて使える範囲で配置する。
しかも自チームピッチャーの実力に格差があり使える枚数も限られている。
だから役割分担が必要になるのだが、国際戦は短期戦だ。トーナメントになれば一発勝負になる。
しかも、揃えたピッチャーは一流しかいない。
この条件では役割を決めるより、その時一番いいピッチャーをどんどんつぎ込み、さらに
相手の打者を見て、使わなければいけない。
相手の打者を見て、とは右打者なら右ピッチャー、左打者なら左ピッチャーをということだ。
この場では何度も記してきている。
2021-7-16 先発完投はシーズンが長いから 国際戦は27アウトを全員で
青柳が出てきたシーンでは左打者が来ることが分かっている場面だった。
ところがドミニカはどうやらスイッチヒッターが多いようだ。
だから、ピッチャーは右でも左でも大差ないとはいえ、元々日本は左ピッチャーが2人しかいない。
そして国際戦の登録は虚偽の場合があるので本当にスイッチか鵜呑みにはできない。つまりは、右ピッチャーが来れば
左打者が来ることだけは間違いないことになる。
ところが、そういう状況に対応できる選出をしていないのだ。
そして右のサイドハンドは左打者からは一番見やすいピッチャーだ。
勝負は確率の高い作戦を積み上げていくのに自ら苦しくなる方へ突っ込んでいく日本代表首脳陣の
意図はなんなのか。
つづく。
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