仕組みと事情が全く違う高校野球には敗戦処理はいない。
2022-6-28 光を照らされることはない敗戦処理ピッチャー
高校野球はトーナメント戦で、負けたら終わりだから、エースに投げてもらわなければならない。
エースも敗けてピリオドを打つくらいなら壊れる方がまし、とばかりに無理を押してでも投げる。
そして、連投で調子悪くても他の選手が投げるよりいい球だから投げる。
大阪桐蔭を典型とする全国区のチームはエース級が何枚ももっているからこういう戦い方にはならない。
吉田が甲子園の決勝まで連投で大阪桐蔭に大量点を許して「もう投げられない」となって
後に投げたピッチャーも敗けたら終わりなのだから敗戦処理というわけではない。
敗戦処理ピッチャーが存在するのはピッチャーに休養が必要だからということなのだが、
それは球数よりも間隔が大事とされる。
今は先発ピッチャーなら100球前後の中6日とされ、これならシース゛ンローテーションを
守れるとされる。
ダルビッシュは1日の球数は多く投げても、1週間空ければ炎症がとれると発言した。
だから、高校野球に球数制限を持ち込むより、日程を緩和させれば解決する。
コストがかかるのでこれはできない、と結論づけられ、球数制限が持ち込まれた。
これにより、複数ピッチャーを持つため、考える必要がない私立の強豪は、ルールが味方しているだろう。