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黒田の見事な一流の引き際Ⅱ

見苦しい松坂から端を発し、対照的な黒田の引き際について続ける。

2019-10-7 松坂はまだしがみつく

2019-10-9 黒田の見事な一流の引き際

 

広島へ移籍した黒田は、自分の野球人生の集大成として1球入魂、壊れてもいいという

気構えにて1年1年を勝負とした。そして、移籍2年目でチームを優勝へと導く。

やるべきことはやった。男の仕事はここに完結した。

 

すると、日本シリーズが始まる前に引退を表明した。

これでチームの士気があがることを計算してのことだったはずだ。

日本一になるため、士気をあげるため、引退することが戦力向上と判断したかもしれない。

この決断を聞いたチームメートは、なにがなんでも花道を、という気持ちになり、

一方向へと導かれる。この団結は大きな戦力向上だ。

日本シリーズの戦力を高めるため、黒田引退が大きな武器になると思えば

登板して、実際に投げる以上にチームへの貢献となる。

もう一つが本人が言っていたファンに最後の雄姿を見せるということなのだろう。

それならば、日本シリーズが始まる前のタイミングこそジャストタイムだ。

最高のファンサービスのためにも、このタイミングで発表することで

黒田投球を目に焼き付けようとファンの心理は働く。

日本シリーズもこれで大いに盛り上げる。

ここでもプロフェッショナルの仕事だ。

阿部の引退表明もこの効果を狙ってのタイミングと思われる。

ただ、黒田の引退がかっこよすぎるのは、広島に移った2年を共に2桁勝って

ローテーションピッチャーのままだったということだ。

それを、優勝させたことで責任を果たしたと身を引いた。

 

20億のオファーを断り、育ててもらった広島に恩返しをと考え、

2年間ローテーションを守り、移籍後連続2桁をマークし、チームを優勝させて

ユニフォームを脱いだ。

これぞ男の仕事。

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