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下半身を使って飛ばすのではなく、下半身を鍛えれば飛んでいく

大きくなった体の選手が依然とした球場で打っていては、ホームランになってばかりだ。

2021-10-21 ホームランが多く出る方がファンは喜ぶという錯覚

2021-10-22 スタンドなどなくどこまでも野手が追いかける野球

2021-10-25 打者のサイズに球場の大きさが合っていない

 

東京ドームが出来た頃は大きな球場と言われた。

今はホームランが出やすい狭い球場となっている。

選手の巨大化が最大の理由だ。

 

落合はホームランを遠くに飛ばすのではなく、フェンスを越えればいいんだろ、と100メートル先に落とせばいいと解釈した。

MLBの選手は下半身を鍛えず、上半身に重点を置く。

150メートル飛ばすのなら下半身も鍛えるが、100メートル先なら上半身を鍛えればいいというこうとだ。

池田高校が山びこ打線と言われた時、蔦監督は、金属バットは上半身を鍛えれば飛ぶんだとウェイトトレーニングを重視した。攻めだるまのゆえんだ。

 

同じ巨大化でも相撲は違う。

それは相撲の場合、勝負が決するのはほとんどが土俵際であり、投げや、いなしや、すかしや、はたきも

広さを利して行う技ではない。

大きくなった分だけ土俵を広げても、押される力士はずるずるとどこまでも下がり

俵に足がかかったところでこらえることができる。

結局は、俵まで下がることは一緒なのだ。

土俵を大きくしたら立ち合いの意味は大きく減少するだろう。

立ち合いでの当たり負けや立ち遅れが致命傷とはならず、大きな土俵を走って逃げ回ってからもう一度仕切り直せばいい。

モンゴルの相撲には立ち合いなどない。

 

大きくなった野球選手は体の各部を鍛える。

鍛える理由は筋力がパワーを生み出すわけで、大きくし鍛えれば今までと同じ技術でも

打球は飛んでいくからだ。

また、力が増せば、可能になる技術もあるからだ。

筋力がなければできない打ち方、投げ方も鍛えることで可能となる。

だから、よく言う下半身を使って飛ばすという表現は的を射ておらず、下半身を鍛えて飛ばすのだ。

下半身を使って、と意識せずとも下半身が強いから勝手にその強さで飛んでいく。

そして上半身や腕も大きく、鍛えているので使おうとしなくても自然の力が飛距離を生む。

カブレラはホームランは前腕で打つと言ったそうだ。

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