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引退のタイミングを誤ったイチロー 勝負の世界はいつまでもお前を必要としないⅣ

勝負の世界で1人が勝ち続けるということはあり得ない。

だから、どこかで辞める決断をする。

2021-4-21 いつまでやってんだ 勝負の世界はいつまでもお前を必要としない

2021-4-30 そこは遠慮しなよ 勝負の世界はいつまでもお前を必要としないⅡ

2021-5-3 情熱が邪魔をする 勝負の世界はいつまでもお前を必要としないⅢ

 

辰吉は、プロデビュー以来、連勝を重ね、負けたら辞めると公言していた。

ところが、負けても続けることを言明すると、

二枚舌と揶揄されたが、「ほっとけ、俺の人生だ」と、反論した。

これに、もともと辰吉へのあこがれの念を持っていた畑山は、シラケた。

そして、何度負けても続け、どんどん衰えている辰吉に毒づいた。

「昔は強かった。速いし、かっこいい」だが、「簡単に勝てる」とこきおろした。

 

ボルトは、まだ続けてほしいという世間の声が多かったが、期限を切って、引退を言明した。

ボルトには記録を期待してしまうので、歳を重ね、記録を塗り替えることが困難と判断したので

辞める決意をしたのではないか。

また、それまで数々の栄光があるので、飽きていたというのがあり、新記録を出すための

それ以上の練習をするモチベーションをあげることが無理だったのだろう。

しかも、やったからと言って望む結果が出るかどうかわからない。

それなら今のまま辞めた方がいいという決断だ。

 

サッカーでは、中田の引退には誰もが驚いた。

まだ20代の若さでこれからも日本の中心としてどう引っ張ってくれるか、と思っていたから。

だが本人としては衰えを感じ、近い将来納得いくプレーが出来なくなる、いやすでに

できなくなっている、と感じていたのかもしれない。

サッカーだけが人生じゃない、とは、その前から口にしていたが、衰える姿を見せる前に、

日本サッカー史上最高のプレーヤーとして身を引くことを選択したと思われる。

商品としての価値を下げないための行動だ。ブランディングのひとつだ。

 

黒田は球団のみならず広島ファン、さらには野球ファンから恋われて20億のオファーを断り復帰、

育ててもらった広島に恩返しをと考え、2年間を共に2桁勝ってローテーションピッチャーのままだった。

優勝させたことで責任を果たしたと身を引いた。

男の仕事を完遂させて、引退はかっこよすぎた。

 

引退はタイミングが大事となる。

名選手、スターほどここを誤ってはダメだ。

イチローは、タイミングを誤った。

スターの引き際は、美しさが大事だから。

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