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必死に走るランナーと見ているだけのランナー

BRADENTON, FLORIDA - SEPTEMBER 10: Kojun Fujimori #4 of Japan bunts a triple in the second inning during the WBSC Baseball World Cup Opening Round Group B game between Japan and Mexico at Lecom Park on September 10, 2022 in Bradenton, Florida. (Photo by Tyler Schank - Samurai Japan/SAMURAI JAPAN via Getty Images)

走塁におけるおもしろい現象を3つあげている。

昨日は塁間とひと口に言っても、それぞれで出発点が違う、ということを記した。

ランナーはベースより離れてリードをとり、右打者はベースより後ろからスタートする。

2022-12-15 ホームランには伏線がある

2022-12-20 走塁は27メートル先へ進めるか0メートルかの判断

2022-12-21 好走塁はスピードで決まらない

 

そして、ランナーは走るためだけにいるが、打者は走る前に打つ、という行為のためにいる。

バットに当たると全員がランナーへと変貌するのだ。

打者とランナーのこの心構えの違いから打球が飛んでしばらくはその走り方やスピードに差が出る。

 

ふたつめは走っている位置によってランナーの力の入れ具合が違うという現象。

これはどのスポーツも共通することではあるが、球技ではボールに近い人達が忙しい。

ボールから遠い人は止まっていることもあるのに、ボールの近くの人は走るだけでなく、

体中に力が入るものだ。

 

ランナーについても同様で、ボールに近い人はベースから離れていたらスピードを上げなければいけない。

ボールから遠ければ止まっていてもいいし、ベースから離れても戻るのに余裕があるので

急ぐ必要がない。

したがい、あっちのランナーは一生懸命走っているのに、こっちのランナーは止まっていたり、

目を離していたり、笑っていたり、という現象が一瞬起こることになる。

 

走塁はダイヤモンドと言われる四つの塁を走るので一塁へ向かっているランナーと

三塁へ向かっているランナーでは逆向きになる。

二塁へ向かうのとホームへ向かうのが逆になる。

逆向きに走るランナーが同時に存在するので、ボールに近づいて行くランナーと

遠ざかっていく動きをするランナーが生まれることになり、このため必死に走る一方で止まっている、

という現象が起きるわけだ。

そして・・・

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