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タイブレークに見る‟流れ“ ルーティーンっている? 高校時代無名ピッチャー グラブトスの技術 今週のダイジェスト

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2017-12-4 タイブレークというルールがもたらした 野球の‟流れ“の正体Ⅺ

ただし、3点獲られるとバントが使えなくなる。打ちに行き、しかも進塁打ではいけなくなってしまった。もう1人ランナーを出す必要がある。タイブレークで裏の攻撃の場合、相手の表の結果を受けて作戦を立てることになる。3点差があるこの場合では、バントをしてアウトをひとつ増やしたら意味がない。逆に、表が0点ならばバントをしただろう。2,3塁としたところで、相手は敬遠満塁策をとってくる公算が強い。ワンアウト満塁となり、1点をどう獲ろうかということになる。代打や外野フライ、スクイズ、ゴロゴーなどを考えるわけだ。タイブレークでは顕著になる‟流れ“。1人の打者の結果でその後の作戦に大きく影響を与え、勝負を決める。

 

2017-12-5 作戦はいかようにもあるという話

例えば、最終回に2点ビハインドで、ノーアウトのランナーが出たとする。ここでは、送りバントは100パーセントない。ランナーを送って1点獲っても意味がないからだ。2点獲らなければ試合が終わる。アウト1つ与えてスコアリングポジションに進めても、もう1人ランナーを出さなければ試合が終わるということ。だからと言って打つしかないわけではない。打者はできることがたくさんある。送りバントはあり得ないが、バントならバッター自身も生きる作戦ならあり得るわけだ。

 

2017-12-6 ルーティーンは必要なのか あれこれやるのも面倒くさそう

強豪野球部では守りの時とバッティングでスパイクを換える。それはグラウンドにより、土の場合、芝の場合、人工芝場合で適したスパイクを使用する。攻守交替では、これに手袋付けたり、肘あて、脛あて、ヘルメットなど装着して水分補給してとやらなきゃいけなく、大忙しだ。控えの選手がバットとメットとレガースと水とスパイクを持ってきて、手伝う。スピードアップを審判から突っつかれたらルーティーンなんて構っていられない。

 

2017-12-7 高校時代は無名でもプロで活躍しているピッチャーはいっぱい

完璧なピッチャーなどいない。球が速くともコントロールが悪いとか、球威はないが、変化球を思い通りに投げられるとか、タイミングが取りづらいとか、打者から見にくいとか、腕の振りがいいとか、度胸があるとか。特徴があれば、いい。背が高く、角度があって、球が速いというのも特徴だし、逆に背がそれほどでもなく、球速が劣っても球持ちが良いということでも、手から離れた球がバットに当たるまでの時間は一緒ということになるかもしれない。そうすると打者からする打ちにくさは同じくらいということになる。目的はアウトをとることなので、アウトを獲得できる何かを持っていれば優れたピッチャー。

 

2017-12-8 バックハンドのグラブトス 菊池のグラブトスは持ち替えている

ピッチャーの股間を抜ける強い打球は、通常2遊間を抜けていくものだ。左ピッチャーの松井は投げた後、3塁側へ流れる癖がなくなってきたので着地すると股間はマウンドの真ん中よりは1塁がとなる。つまり、股間を抜ける打球は2塁ベースよりはセカンド側になるわけだ。とはいえ、通常は抜けてしかるべき打球を飛びついて捕りグラブトスで2塁封殺とした。この時のグラブトスは飛びついて捕ったままだったのでバックハンドだった。バックハンドのグラブトスは難しい。難しいのにグラブトスを選択したのはゲッツーを狙ったからだ。ゲッツーを狙ったため、そのグラブトスもショートの正面にするのではなく、少し1塁側へとトスし、ベースカバーに入ったショートが走りながら、流れの中で1塁送球しやすいようにした。この感覚もさすがとはいえ、投げやすいようにと配慮するまではプロでは当たり前であり、ハイセンスの野手はアマチュアでもこのくらいはやる。

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