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トライアウトと育成 王と落合の武器 トリプルスリーの山田 東大の野球強化今週のダイジェスト

2018-11-19 東大が野球強化に取り組んでも野球エリートには勝てはしない

東大生ももちろん大いに野球をやればいい。やりたい奴が情熱を燃やせばいい。その中から野球で立身する人間が出てもいいし、一生、野球に携わる人生を選択することもある。一生懸命やって野球が弱いなら去ればいい。この先も勝てないことがわかっている6大学から去ればいい。相応のリーグで情熱を燃やせばいい。東京大学の野球部に属する選手は、高校時代、他の六大学リーグ、つまり早稲田、慶応、明治、法政、立教で野球をやるような選手と対戦する機会などなかったはずだ。それが、頭脳明晰で東大に入り野球部に入れば、高校時代は相手にもしてくれなかったような選手達で構成されるチームと神宮の舞台で野球をやらせてもらえる。東京大学以外の六大学野球所属チームは東京大学と試合するのは面倒くさいと思っているだろう。

 

2018-11-20 トライアウトで選手生命をかける

毎年トライアウトが実施されるが、この中からプロ球団から乞われるのは1割に満たないそうだ。そのうち戦力としてチームに貢献できるのは毎年1人いるか、いないか程度。さらに、その選手も数年続けられればいいところ。個人から見たら、プロ野球選手の称号が少しの間、延びるだけで結局はすぐに再就職を考えなければいけない。それなら早いうちに引導を渡してやり、第2の人生へ移った方がいいとも言えそうだ。

 

2018-11-21 トライアウトと育成に賭ける選手たち

そもそも、育成という制度が、そういう選手が出るからつくられた仕組みだ。高校生の青田買いにドラフト指名するにはプロも慎重になる。将来どうなるかわからない選手にお金と居場所をつくるのは、博打になる。若い選手に、育成枠という給料が安く、1軍の試合には出られないけれど、3年間のチャンスをあげるから夢を追いかけて見なさいということで、門戸を広げた。選手の夢と球団の希望が合致した、大成功の仕組みといえよう。3年間のチャンスで結果が出なければ、夢を追った選手もあきらめがつき、次の人生へ向かいやすいと思われる。

 

2018-11-22 トリプルスリー 山田と柳田の同時達成と3度の達成を実現させた山田のおかげ

トリプルスリーという記録に馴染みができた。山田と柳田の同時達成と3度の達成を実現させた山田のおかげで高名となった。ただ、トリプルスリーというけれど、記録好きで、こじつけて派手好きのアメリカの受け売りという感も受ける。ヒットを打つテクニックに優れ、なおかつホームランも打てる長打力を持ち、されには脚という武器をもつ、ハイブリッドなプレーヤーとして賛辞を贈るにふさわしい記録として誕生した。こじつけと言ったのは、盗塁が30という、さほど多い数字じゃないということ。トリプルスリーという語呂合わせのため、30を使わざるを得なかった。だってトリプルフォーとは言わないもの。それは実現が不可能な数字だから。フォーになると、フォーティ・フォーティにヘンゲする。40ホーマー、40盗塁だ。4割と40本を同時達成することが、とても困難だから。

 

2018-11-23 ホームランを生み出す秘密 王と落合に共通する武器

ホームランも飛距離NO.1やパワーNO.1が必ずしもタイトルを獲るとは限らない。山田がホームラン打者になるなんて、本人も含め予想した者は少なかろう。山田は、大きくない体で技術と反応といったところを駆使し、ホームラン王になった。パワーは絶対的に有利だし、飛距離を出すのに必要だ。だから、野球選手は、一般人に比べ体が大きいし、ウェイトトレーニングを取り入れる。日本人は下半身も上半身も鍛えて、体を大きくし、飛距離を出そうとする。外国の選手は、上半身は鍛えるが、下半身には無頓着だそうだ。それは、100mそこそこを飛ばすのなら、下半身まで鍛える必要がないという発想らしい。これが、150m飛ばさなきゃホームランにならないというのなら、下半身も鍛えるよ、だそうだ。

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