出来たときは斬新で、日本初のドーム球場となった東京ドームには野球の新時代の到来かのようなワクワクをもたせ、さらに、それまでの日本の狭い球場から広いフィールドへの変更があり、収容動員も大きくなったこの施設の通称はたまごに似た形からビッグエッグと言われ、もてはやされたが、今これを言う奴はいない。
ボールの性質や内容としては右も左も関係内容の思うのだが、左ピッチャーにのみ使われる。これはテレビのカメラの角度のために、そうなったのではないか。野球中継でセンター方向からピッチャーとバッターを映そうと思うと、真正面からだとピッチャーの体でホームベースが見えなくなる。すると、ピッチャーの投球が隠れてしまい、どこへ投げたのか、何を投げたのかがわからない。そこで真正面からややレフト方向にズレて映すことが、一般的だ。というより、全ての放送でこの方法をとっている。
ピッチャーにとって頼もしいのは、打ち取った打球を確実にアウトにしてくれる内野手であり、やられたと思った打球をアウトにしてくれる内野手だ。芯で捉えられた打球で抜けてしまったと思った打球をアウトにしてくれる内野手には助けられる。ヒットがアウトになるのだから、その差は雲泥だ。間を抜けたと思った打球を飛びついてアウトにしてくれる外野手には助けられ、本塁へ矢のような返球でタッチアウトとしてくれる外野手や中継をミスせず強肩ぞろいの野手陣は失点をアウトへと変えてくれるのだから、その差は雲泥だ。
しかし、イチローはこれによったからと言って、いいフォームにはなっていないし、活躍もないはずだ。したがい、使われることはない。差し込まれても外野の前に落とす打ち方にしたということなのだろうか。打ち方はかつての世界最高技術を誇った頃から各段に悪くなった。体の張りも感じず、肉体的な衰えがユニフォーを着こなせていない姿から感じる。復活はないのだから、もっと別の道を選択したらどうなのだろう。
各段によくなったこのスイングなら懐が深く、球の見極めが効くことになる。ヒットにできると判断して難しい球をヒットにしてしまう数が増えることで、ホームランの数は伸び切らないかもしれないが、確実にステップアップだ。同じ頃の松井より、ずっとバッティングセンスはいい。まだ実績を残していないのに、すでに日本代表に選出されているのもこういうことが評価されているのだろう。先物買いではない。松井のようになっていく雰囲気を感じる。
https://twitter.com/yakyucolumn