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選手の考えを読み解く リアル二刀流って? 俊足強肩の根尾 若大将・原 今週のダイジェスト

2021-5-10 選手の考えを読み解けばもっとおもしろい野球

制限時間がなく、決められた得点もない野球は誰もコントロールしなければどんどん試合時間が長くなる。誰もコントロールしなければ、途中で睡眠をとって、ピッチャーを休ませて完投、連投も可能となるわけだ。かねてからプロの試合時間は長いとされ、いくつかの対策が講じられてきた。時間に制限がない野球はプレーをしていない時間をわざとつくり、考えることをする。インプレーの時間の方が短いという特徴がある。すると、これが醍醐味と化した。将棋のように長考の末の1手が妙味となったのだ。

 

2021-5-11 選手の考えを読み解けばもっとおもしろい野球Ⅱ

野球が出来た頃は長くはなかったのだろう。投げて打って走るという発想で、9回くらいがちょうどいいスポーツだったのだろう。技術や戦術が高く、複雑になり、間を使うようになったのだ。間を使うことが技術を高め、戦略の質を高めることになった。そもそも野球はそういうスポーツだということだ。競技性としてこの方がおもしろいことに気づいた。だから短くすることが良いことと思っている人は深みに到達しない。高校野球はまさにそれで、全く深みのない試合がいくつもできあがってしまい、技術と戦術の向上を妨げている。

 

2021-5-12 リアル二刀流とはなんだ?

二刀流というのは、そもそも宮本武蔵の代名詞と思う。その名の通り、刀を二つ使う流派、流儀だからだ。宮本武蔵は実在の人物とされているから、二刀流というのはそもそもリアルのはずだ。マンガも大谷も刀は使っていないわけだし、二刀流は架空ではないわけだからリアルをつけるなら二刀流ではなく、リアル兼任とか、リアル茂野吾郎、ということになるはずだ。でも兼任じゃかっこよくないし、主人公の名前だと違う部分があるとか、大谷の方がすごいのに二番煎じになってしまうとか、不都合があるのでかっこいい響きで二刀流と言いたいのね。

 

2021-5-13 俊足、強肩の外野手・根尾

身体能力とは守備の場合、瞬発力と肩の強さということになるのだが、ここに優れているのなら見事にその能力が発揮されるのは外野の方にインパクトがある。だが、打球処理の機会が内野の方が多いのと全ての打球に関与するのが内野なのでそちらを優先しがちだ。内野手の方が華やかという意識があり、どっちもできるのなら内野へという発想になるものだ。それでも、飯田や新庄やイチローのような外野手は作るにもつくれない。瞬発力と強肩は先天性なので、これを持つ根尾は凡人ではマネのできないプレーをしてくれる可能性がある。

 

2021-5-14 天性のホームランバッター 若大将・原

日ハムへ入る津末が4番を打ち、原、津末の並びは強力として名を馳せていた。高校時代、スラッガーで全国区の選手は4番打者のものだが、原は3番だったのだ。津末という強打者がいたからというのがあるのだが、3番の方に適性があったのだろうか。しかも原はホームランバッターだ。高校時代、4番を打ちホームランバッターとされ、全国区のスターがプロではスタイルを変えることはよくある。生粋のホームランバッターが高校時代、3番打者というのは珍しい。原は引退する時期、長嶋から「俺は中距離ヒッターだけど、君はホームランバッターだった」と言われ、とてもうれしかったそうだ。

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