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一流選手の野球観 常道のトリックプレー 日本オリンピックの戦い方 今週のダイジェスト

2021-7-26 大観する超一流選手

自分ではまだやりたい。野球が好きだし、来てくれというところがあるから行くし、やる。そういうものじゃないということなのだ。40歳を迎えた年齢でもう一度世界のトップで同じかそれ以上の仕事ができるのか。一年間自分のモチベーションと体力を維持させるだけの状況に持っていけるのか。自分がいることで若い選手の将来の妨げにはなっていないか。勝負の世界であり、エンターテインメントの世界においては、こういう見方が大事になってくるのだ。生活のため、好きだからということを超越して全体における自分のポジションを冷静に判断することが、その組織を、その世界を良くさせることなのだ。高いポジションに就いた人ほど、大観する必要がある。

 

2021-7-27 成功確率が実は高いトリックプレー 走塁で点をとることは常道

投げて打つということを常道と考える野球からして走塁だけで得点することは常道から逸しており、しかもバットを使わず奇襲の意味があるからトリックプレーと表現している。野球は投げて打って捕って、を想定したルール作りをしており、それ以外の方法だからトリックになってしまう。しかし、野球のルールはどちらが多くホームベースを踏むか、で勝敗を決める。ということは、走塁こそ最も大事な攻撃方法だ。打っても走らなければ得点にならないが、打たなくて足だけで勝つことも可能だから。

 

2021-7-28 左打者が出てくるのがわかっていて右ピッチャーでつなぐ日本

青柳が出てきたシーンでは左打者が来ることが分かっている場面だった。ところがドミニカはどうやらスイッチヒッターが多いようだ。だから、ピッチャーは右でも左でも大差ないとはいえ、元々日本は左ピッチャーが2人しかいない。そして国際戦の登録は虚偽の場合があるので本当にスイッチか鵜呑みにはできない。つまりは、右ピッチャーが来れば左打者が来ることだけは間違いないことになる。ところが、そういう状況に対応できる選出をしていないのだ。そして右のサイドハンドは左打者からは一番見やすいピッチャーだ。勝負は確率の高い作戦を積み上げていくのに自ら苦しくなる方へ突っ込んでいく日本代表首脳陣の意図はなんなのか。

 

2021-7-29 オリンピックの戦い方 短期戦は確率の高いピッチャーからつぎ込む

右打者に右ピッチャーを充てたら左打者の代打、左打者には左ピッチャーのワンポイントという攻防の中、ランナーを置いてホームランが出れば逆転という場面で、右打者に左ピッチャーが続投した。ここはもう一度、右のワンポイントを投入する徹底が必要だった。相手は右のホームラン打者で高梨は左のサイドスロー、わざわざ危ない橋を自分から渡っている。青柳も同様だ。左打者に右サイドスロー。高梨も青柳もはじめから苦しくなる場面で投げさせられ、辱しめられた。

 

2021-7-30 オリンピック日本野球の固定観念 相手が嫌がるピッチャーを

野球は回の先頭が大事だ。先頭を出さなければ、相手の作戦は狭まり、連続ヒットが出ても失点しないで済ませられる可能性が広がる。1死からランナーを出しても、大量失点する可能性は先頭を出すよりガクッと下がる。だから先頭を出さないということが必勝法なのだ。

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