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野球ビジネスの高校野球 塁を駆け抜けた智辯和歌山 スライディングは減速する リクエストとVAR 今週のダイジェスト

2021-8-30 野球ビジネスの高校野球

教育の一環として健全な肉体を育むためにある部活動の高校野球がその通り肉体を育むとしても、それが精神に影響し、学問推進に必ずしも役立つとは限らない。むしろ、その効果が見て取れるのはほんの一握りに思われる。野球を通してチームという集団の方向を一にするとか、運動により心と体と脳に良い循環をもたらすとかいった効果を実感することはあり、それは人生においてとても意義のあることとして教育の一環と言えるだろう。反面、野球に偏重する人材を生むことにもなる。

 

2021-8-31 高校野球は野球発展のためか人間育成か

野球で最高の成果を出したイチローと松井も学力が高かったが、野球での素質を伸ばすため、野球名門校へ進み、野球に専心した。両者とも両立は無理と断言している。当然だ。人間にはそこまで気力、体力、集中力は持ちえない。時間が足りないからだ。

 

2021-9-1 2塁駆け抜けの秘策 滑り込みは減速する行為 智辯和歌山

イチローが伝えた走塁は、実践でも生きたという事例はあった。1,2塁の状況で内野ゴロとなった時、1塁ランナーは場合によっては滑り込まず、そのまま駆け抜けろ、というものだ。滑り込むより駆け抜けた方が速いからなのだが、駆け抜ければ当然狭殺プレーとなる。それでも挟殺となれば、2塁ベースカバーの野手はそのオーバーランをしたランナーに注意は行ってしまい、どうしてもすぐにホームケアとはなりにくい、というもの。挟まれている間に2塁にいたランナーがホームへ突っ込むのだ。駆け抜け、狭殺プレーに持ち込み、点を獲る可能性に賭けようというプレーだ。あるいは、無死や1死、1塁でも使えることになる。ゲッツーを防ぐために駆け抜け、挟まれることで打者走者を生かすということだ。

 

2021-9-2 スライディングは減速する行為 2塁を駆け抜けた智辯和歌山

スライディングは減速行為だからということが理由だ。智辯和歌山に赴いたイチローもスライディングは遠くからはダメで、スライディングできるギリギリの距離と指導した。走り抜けた方が速いのだが、クロスプレーの時、2塁、3塁でオーバーランをしてはアウトになってしまう。ベースでピタリ止まらなければならない。スピードに乗ったままベース上でピタリ止まるのは不可能なので減速しなければいけない。立ったままスピードを緩めると減速の量が大きくなってしまうのでスライディングという方法をとり、なるべく減速を少なくしてベースの上で止まるようにしているのだ。つまり、スライディングは減速する行為だということ。それならば、減速行為であるスライディングの距離を長くしたら、それだけ減速期間が長くなり、ベースへの到達が遅いということになる。

 

2021-9-3 プレーを止めない ボールデッドするまでは リクエストとVAR

サッカーワールドカップ予選、オマーン戦でオフサイドの判定を即座に笛を吹くことなく、流していた。プレーを止めずに流しておいて、途切れたらそこでさあ、振り返りましょう、としているそうだ。それは、映像確認がルールに取り入れられた今、プレーが続いている状態で審判の一瞬の判断で笛をならしてしまい、もしその判断が間違っていたら、ゴールの機会を奪ってしまうということになりかえないのでとりあえず流しておいて、途切れてから振り返るとしているそうだ。これは野球においても数年前、この場で指摘したそのものだ。

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