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実力があるのにあえてプロを拒否 素人がまねしているだけなのにプロ 攻撃側も守備側もミスで大慌て 今週のダイジェスト

2022-5-2 実力があるのにあえてプロを拒否する

プロをプロフェッショナルと捉えた時、職業としている、とか専門家、といっただけでは不十分に思われる。たとえば、野球の場合NPB以外に独立リーグと呼ばれる組織があり、そこに所属するチームの選手は職業として生計をたてていることから野球専門家としてプロと呼ばれる。しかし、ここの選手の多くはNPBのチームへ引っ張られることを目標としている。それはNPBが最高峰であり、報酬、レベル、注目度が桁違いに良いからだ。生活するための職業として独立リーグ所属のチームへ入り、生計を立て生業としている、それはいわゆる仕事としているというだけではプロと呼ぶには足りない。

 

2022-5-3 素人がまねしているだけなのにプロと言う特異なスポーツ

プロフェッショナルレスリングをその真似をしてレスリングをやろう、と言ってしまうとレスリングという言い方はアマレスを指すことになり、別の表現がないのだ。また、プロレスはその言い方をした時点でエンターテインメントを含め、単純に勝敗を競う勝負ではなくなる。技を受け痛がったり、相手の技に協力したり、反則があったり、有名レスラーの真似をしたり、マイクパフォーマンスがあったり、予定調和があったり、全てをひっくるめてプロレスと言う。

 

2022-5-4 守ってミス、走ってミス、結果サヨナラゲーム

ホームへ行っているのを自分が見誤り、後ろのランナーが自分に教えてくれていると思ったのか。そこで中継プレーから返球を受けたキャッチャーがサードへランニングスローをしたところ送球が逸れ、2人が生還、逆転サヨナラとなってしまった。キャッチャーからの送球が逸れた瞬間、ホームベースカバーにいたピッチャーは天を仰ぎ絶望していた。このケースでは攻撃側も守備側もミスの連続だったわけだ。何がいけなかったか振り返ってみよう。

 

2022-5-5 守ってミス、走ってミス、結果サヨナラゲームⅡ

そして各ランナーの動きだ。2塁ランナーは前述したように大失敗の走塁をしている。フェンスまで届いている打球に2塁から還って来られない判断は大チョンボだ。そして1塁ランナーは見やすい位置にいるので走りやすいのだが、前が詰まってしまったので2塁にストップ。これはこういう走塁になってしまう。問題は打者走者だ。前のランナーが2塁ベース付近に突っ立っているのになぜか、ホームへの返球を見て進塁した。2塁に突っ立っているランナーが目に入らなかったのか。中継でバックホームされているからホームへ突っ込んでおり、当然前のランナーも3塁へ進んでいる、と思い込んでしまったのか。理由はわからないが、だとしてももっと冷静になれば、というより野球のプロとして状況を判断すればそんな走塁になりっこない大きな理由がある。

 

2022-5-6 守ってミス、走ってミス、結果サヨナラゲームⅢ

この様子を見ていると、一連のプレーを反省しないだろう、という印象を受けた。日本なら試合終了後、首脳陣が口頭で注意をして、翌日、もう一度同じシチュエーションで繰り返して、どういう動きをすべきだったかを周知させるだろう。おそらくMLBのチームはそういうことをしないのだろう。野球はパワーがものを言うスポーツだ。遠くに打球を飛ばせば、その時点で得点されるし、速い球を投げれば桁違いの報酬になる可能性が高くなる。だから薬物に手を出してでも体をでかくしようとする選手が後を絶たない。そういう選手たちは、状況判断の走塁などこだわっていないのだろう。

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