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宗もピッチャーへ転向か なぜ高校でピッチャーじゃなかったか 前だけは絶対に許さない 因縁とプライドが交錯する高校野球 今週のダイジェスト

2022-6-21 宗もピッチャーへ転向か

最も不思議なのはオリックス・宗が高校時代ピッチャーでないということをこの場で記したことがある。あれだけの肩を持ち、身体能力が高いのにピッチャーをやらないというのはどういう了見か。コントロールが不十分で球の速いピッチャーは登板機会がなく、外野手としてプレーする例は多いが、それでも何とか投げられるようにならないかと、本人も周囲も期待してピッチャーとして訓練するものだが、宗はピッチャーをやっていたという話を聞かない。

2022-6-22 なぜ高校でピッチャーじゃなかったか 強肩と身体能力の宗

ピッチャーに関してはその理由はよくわからないが、内野手については合点が行く。軟球と硬球では野手の打球扱いが全く異なるので、長く硬球に親しんできた方が守備は上達するだろうと容易に想像がつく。ところが、宗は中学の軟式野球部。ということは、なおさら高校ではピッチャーとして大成してよさそうなものだ。しかも、あれだけの身体能力を持ち、肩が強い。野手で軟式野球部からプロ野球選手になるのは稀らしい。宗の実例に影響を受けた神奈川県内の中学野球部選手が横浜隼人での野球を希望しているという。

2022-6-23 お前だけは絶対に許さない 因縁とプライドが交錯する高校野球神奈川大会

選手の引き抜きと情報合戦が盛んな混戦の神奈川で、宗は高校時代、今はチームメートとなった桐光学園・中川からホームランを打っている。そして桐光学園といえば宗のひとつ上には松井がいた。宗は松井からも公式戦で2安打している。松井といえば2年の時、神奈川の横綱・横浜高校を準々決勝で敗り、甲子園出場。甲子園では三振の山を築き、一躍、全国区の注目選手になったほどのピッチャーだ。こういった、後のプロ野球選手対決がゴロゴロ存在する神奈川では因縁やドラマも同様に存在する。

2022-6-24 研究を重ねた執念、ぶっ倒す気迫、見たか咆哮 因縁の高校野球神奈川大会

2年生の松井に敗れた横浜高校は松井攻略に研究を重ねた。そして、一年の時を経て準々決勝で相まみえた両雄。雪辱を期す横浜高校の気迫はすさまじかった。打倒・松井に研究を重ねた横浜は2本のホームランを含む4得点で松井を破り、その勢いで甲子園出場を決めた。この時の2本のホームランを打ったのが、日ハムの浅間と高濱だ。この時、浅間はホームランを打つと塁を回りながら大いなる咆哮を見せた。そしてベンチの全員が得点のたびに抱き合い大声を張り上げる。最後の打球がレフトのグラブに収まるとレフトはグラブを地面にたたきつけ、ベンチからは選手が飛び出し、現・阪神の伊藤に抱きついた。優勝を決めたかのような喜び方で、甲子園出場よりも全国制覇よりも大願だった、打倒・松井を成し遂げた瞬間だ。打倒・松井に燃やした執念を成就させた瞬間だ。

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