バウンドしない送球ならタッチに行きながら捕るか、ベースの上に置いたままタッチができる。ところがショートバウンドでは上手く捕る行為であるはずの下から上への動きが、どうしても一瞬タッチを遅くしてしまう。そのためショートバウンドのタッチ時は上から下への動きで捕りに行くことが技術になってくる。下から上では、殺せない可能性が出てくるので、一か八かの動きでアウトにしに行くのだ。捕れずに、外野やファールゾーンへと球が抜けて行くかもしれないが、そこはフォローとカバーでバックアップするとして、アウトを優先するにはそういう賭けも必要な場面がある。
前回慶應の優勝を見た人は現世にもういないだろう。ということは、慶應が107年ぶりの優勝、と言っているメディアを代表とする誰もが記録に頼っての発言ということになる。それを考えるとやはり、慶應は大変な偉業だし、高校野球文化の驚異を実感する。
牽制に気を付けて、できるだけ大きなリードをとってもピッチャーが投げてからとる第二リードは限られる。それならベース付近に立っていて、ピッチャーがホームに投げることがわかってから第二リードをとれば、大きなリードをとってからのものと変わらないだけの距離を動くことができる。
2023-11-16 流れがあるのなら試合の行方がわかるはず 都合のいい表現「流れ」
本当に‟流れ”があるのなら、プロの解説と呼ばれる人は予言して見せてほしい。今、流れはこちらにあるから、この回で必ず逆転する、とか流れはまだこちらにあるから、この回は抑える、とか。そう断言できる人はいない。では‟流れ”とは何なのか。大きくは実力のことだ。そして展開のこと。実力によって展開を切り開き、勝利へと近づいていくことを‟流れ”というのだろう。
2023-11-17 ホームランは遠くにとばすよりフェンスの向こうに落とす
落合は入団当初よりどんどん体を大きくし、腹も出るほどになっていた。ウェイトトレーニングをしない落合は、必要な筋肉は練習の中で身に着けるとしていた。そして夫人からホームランを打っている選手はみんな大きいじゃない、との指摘に、腹が出ても体重を増やすことを優先して、飛距離を出そうとした。腹が出ることになれば機敏さは失われるはずだが、それを捨ててもホームランが打てる打者を目指し、ホームランを打つことで選手としての価値を上げ、チームに貢献できる選手を目指した。ホームランバッターとしての体の大きさには恵まれない落合がとった方法は飯をくったということと、ホームランはフェンスを越えればいいという発想だ。