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ホームラン量産の野球 高卒1年目からのピッチャー活躍高校野球でジグザグ登板は当たり前 今週のダイジェスト

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2023-8-7 ホームラン量産の野球

そもそもラッキーゾーン撤去後第一号という言い方に意味があるのか。ラッキーゾーンが出来て第一号ならそれまではホームランじゃなかったのに、ホームランと記録される第一号だからわかるのだが、撤去後だとその前でもホームランなのだから第一号とする意味がない。ラッキーゾーンがなくなっても今の高校野球はホームランがよく出る。これは第一の理由がホームランを打つための体づくりを含めた技術情報の多さにある。蓄積されてきた知識がホームランを生んでいるのだ。もうひとつの理由がバットの性能がどんどん良くなっていることだ。

2023-8-8 フォースボークの低い成功確率Ⅵ

ホームスチールに至ってはボールに近づいていく行為だからまず成功しない。同様にスクイズも近づく行為だからリスクがある。だからセーフティスクイズという作戦が流行り出した。やめられる、待ったができる、という保守的な作戦なのだ。ホームスチールと類似の行為であるフォースボークはリスクが高いことがこれでわかる。一塁へ牽制球を投じてくれれば成功するが、ピッチャーにこれがあると意識された瞬間、成功はないことになる。相手のミス、大慌てを期待する作戦なのだ。

2023-8-9 勝ち星でピッチャーの価値を測れない時代へ

先発ピッチャーが走者を一人も許さなくて味方が10点取っていて、次回登板のために4回でマウンドを降りたとき、このピッチャーに勝ちがつかない。チームとしてはピッチャーに勝ち星をつけてやることより、能力の高いピッチャーを勝てる可能性のある試合に投げさせたい。10点取ったらもう0点に抑えてくれるピッチャーを消耗させるより、次の試合の登板を考える。

2023-8-10 左右ジグザグ登板は当然の戦術

右打者には右ピッチャーが、左打者には左ピッチャーを、という戦法だ。コロコロ代えることは多く見られる戦法でないことなので、受け入れづらい声が多く聞こえた。常套手段をこれだけ理解していないのかと驚かされる。WBCでの日本の投手起用の多くがこの対戦有利を無視していた。右には右、左には左という起用を無視する采配にプロでも指摘する声を聞かなかった。プロがその程度の認識しかないのなら一般に理解が浸透していないのは当たり前とはいえる。

2023-8-11 プロへ行くことを決断する高校生ピッチャーの決意

ピッチャーは高卒1年目から活躍できる。野手の場合は基本、レギュラーが全試合を出場するので、その間に入って行くのが難しい。そして打つということは、それまでの高校生の球とは極端にレベルが上がるプロのピッチャーに慣れるに時間を要する。高卒野手で活躍したのは清原くらいしか思い浮かばないが、清原も打ち出したのは夏以降だ。失点しなければヒットを打たれようが好投手だし、連打の確率など極端に低い。ピッチャーが「調子悪いな」とか「いい球が行かない」とか「思ったところに投げられない」と感じても、抑えて行ってしまうことはよくある。打者はたまたまヒットになることがあっても、それが何打席も続くということはない。うまくいった成功体験を追いかけ、繰り返そうとしても失敗することの方が多い。

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