ロングヒッターである外国人選手や体が大きい日本人長距離砲は、飛距離のある豪快弾を放つことで場内を湧かせる。本人も気持ちがいい。だが、どんなに飛ばそうと、ギリギリ入ろうと、ホームランに変わりはない。MLBの屈強な選手は下半身を鍛えないと聞く。日本では、飛距離を生み出すために下半身を使いなさいと教えられる。上半身が日本人よりはるかに大きく、強い、外国の選手たちは下半身を鍛えずしても100メートルそこらのフェンスを越えるので、上半身の大きさを重視する。これが、150メートル飛ばさなきゃホームランにならないのなら、下半身も鍛えるよ、とのことだそうだ。フェンスを越えればいいということだ。チームが勝つためにはそれでいい。何もドラコンをやっているわけではない。まして、逆方向に場外ホームランなど必要ない。
逆方向に場外まで飛ばすホームランはバットが遠回りしていることによる産物なのでインコースをこなすことができなくなる。これが意味することは、遠くに飛ばして、ご満悦でもダメということだ。それは打ち方に弱点があり、欠陥だということ。逆方向はフェンスを越えるだけの打ち方をしていない限り、こなせるコースが狭まることになる。必ず内側に欠点がある打ち方をしている。
2019-6-12 自分の得意なコースだけを打つ あとはごめんなさい
全てのコースをしっかり打ち返す必要はないと割り切ることも戦略のひとつということだ。ピッチャーは意図したところに100%投げ切ることはできない。それと同様、打者も全てのコースをきっちり打ち返すことはできない。多くのコースをこなすことができると、逆に多くのコースを打ち返そうとして、打ち損じが多くなる可能性もある。打てると判断して、ボール球に手を出してしまうケースも増える。
捕る方が、ベースから離れないまま、足を着けた状態で、腕が届くならショートバウンドの難しい処理であっても捕る方の責任なのだ。ショートバウンドを捕る練習をすれば、どんなに速い送球でも手が届けば捕ることができる。ところが、昔は、ショートバウンドで投げると、送球が悪いとされ、もっと捕りやすいところへ投げろと言われていた。ところが、ワンバウンドで投げなければいけないような打球処理は遠投になったり、体勢が悪く強い球を投げられないような場合だ。それを、送球まで気を使いなさいというのは理不尽。
2019-6-14 ファーストの捕りづらいショートバウンドやハーフバンドをあえて思い切り投げる
バッテリーエラーにはワイルドピッチとパスボールというのがあるが、バウンドするような投球を逸らした場合は、たいがいワイルドピッチが記録される。つまり、ピッチャーのエラーとなる。だが、サインを出すことはキャッチャーが多い。キャッチャーが要求しているのだから、ワンバウンドになる可能性もわかっているはずとなり、手が届く範囲、体を当てられる範囲はキャッチャーが止めなければならない。キャッチャーの責任なのだ。
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