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先週から1,2塁でのバントは難しいということで、
その理由とその攻防、駆け引き、シフトを記してきた。
それはコチラ⇒2017-11-24 ランナー1,2塁でのバントは難しい
2017-11-28 3進させるためのバントは3塁手に捕らせる 1,2塁でのバントは難しい
2017-11-29 打者心理 走者心理を逆手に取ったサインプレー
2017-11-30 わざと3塁手に捕らせるブルドッグシフト 1,2塁でのバントは難しい
先日の日本代表、稲葉監督の船出となったアジア大会で
ノーアウト1,2塁から甲斐がバントを失敗した。
フォースプレーであるため、サードに捕らせなきゃ決まらないという意識が働く。
最初のファールは、サードに捕らせようという意識のあまり後ろへ当て損なってしまい、
こうなったらフェアゾーンへ転がすことを第一に考え1塁側でもいいから、
2球目はとにかく転がそうと意識を変えたように見えた。
韓国はバントシフトを敷き、ファーストがチャージをかけていたため3塁送球アウトとなった。
ただ、ファーストがグラブの中で握りなおしワンテンポ遅れ、サードはセーフだった。
それをアウトとされ、最悪のゲッツーとなってしまった。
右バッタ―がインコースを1塁側へ、左バッタ―がインコースを3塁側へバントを転がすのは難しくない。
だが、右バッターがアウトコースを3塁側へ転がすのは難しい。
左バッターがアウトコースを1塁側へ転がす場面はあまりないので、この技術は練習しない。
アウトコースの球を右バッターが3塁側へ転がすにはバットに角度をつけ、
投球の球威を弾き返す感じだ。それでいて打球は殺す。
意識すればするほどファールになったりフライになったりする。
1塁側へは球を引きつけることができ、弾き返すのではなく吸収する感じだ。わりかしやり易い。
送りバントを失敗すると必ず打者のミスとされるが、守っている方だってチャージをかけ、
封殺しようとしてきている。
すべてが打者のミスではない。お互いが駆け引きをしているのだ。
甲斐は、思い切って1塁へバスターしてもよかった。
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