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野球ができる身体をそもそも持っているのですか

野球選手に必要な速筋は身体を横に成長させ、そして瞬発力に優れた身体となる。

瞬発力を要する野球では、長距離を走るに適する筋肉より、瞬発力を出す筋肉を持つ者しか一流になれない。

野球選手にとって優秀な筋肉、体格は、長距離を走ることができるようではだめなのだ。

2021-11-30 走れ!走れ!ピッチャー

2021-12-2 走るのも走らないのも、いい球が投げたいから

2021-12-3 ひと冬越えると球速が増す、とは言う人が多い

2021-12-8 ひと冬越えたらと言わず、いつもやってればいいじゃない

2021-12-10 野球選手に必要な体質とマラソンランナーに必要な体質

 

ダルビッシュはトレーニングと栄養摂取で大きな身体にすることを選んだ。

イチローは入団時よりは大きくなったものの、海外へ渡ってから大きな身体の限界を知り、

逆にストップをかけ、小さくした。

また、大きい奴らに対抗するために大きくする必要もないとも感じた、と言っている。

 

ダルビッシュとイチローの取り組みの違いは選手としてのタイプ、ピッチャーと野手との違いもある。

ピッチャーは球威をつけるには体の大きさがものを言う。

体の大きさとは身長、体重、筋肉といったところだ。

大きくなればそれだけ球威が必ず増すというわけではないが、小さい体で力のある球を

投げるということはできない。

小学生、中学生、高校生、と体の成長とともに球威は増すし、成熟したプロであっても

筋肉や体重を増やすことで球威が増す。

ダルビッシュはこれを選択したはずだ。

この場合、脂肪が伴ってしまうこともいとわない。

バランスをとって、どの体がいいかを選択した結果だ。

 

イチローの場合は野手であり、走攻守において高いパフォーマンスが価値の選手だ。

このタイプが体を大きくして、鈍くなってしまっては価値を落とす。

海を渡った時、パワーで圧倒する選手たちに対抗するために体を大きくしたものの

自分のパフォーマンスを落とすことに気づいたイチローは元に戻した。

さらに、MLBの舞台で活躍するために体を大きくするという必要性はない、と感じたそうだ。

力負けしない身体を手に入れなければ対抗できないというわけではないということ。

 

とは言え、イチローも日本では一般人よりは大きい。

野球選手は日本の一般人よりはでかい。

身長が低くとも、下半身ががっちりしていたり、筋肉が優れていたり、身体全体ががっちりしていたり

するものだ。

それは振るための身体、投げるための身体が必要だからだ。

そして守るための瞬発力を生み出す脚、ベースランニングを巧みにこなすための脚が

そういった身体がないとできないからだ。

まずは、それらの身体の強さがあって、はじめて野球選手としての第一歩となる。

 

だから素人が野球選手に打ち方を習ったり、投げ方を習ったりしてもまずは振る身体にしてから

投げられる身体にしてからにしてください、ということになる。

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