高校野球はプロ予備軍とも思える強豪から趣味の延長で集まっているそこら辺の高校まで
一堂に同じトーナメントで優劣をつける。
そして、どんなに実力があっても高校生活という決められた時間の中で野球に取り組む。
語り継がれている高校野球名選手、荒木や桑田、清原のように1年生の頃から全国から注目され、
5度も甲子園に出て、濃厚な高校野球生活を送った者でも、実はそこら辺の球児と高校野球に接した時間は一緒なのだ。
2021-2-5 2年後に最強のチームとなるよう目標設定をしたあるチーム 勝負の世界では同じ実力なら若い方を使うⅡ
2021-2-8 目標によってチーム作りは変わる 勝負の世界では同じ実力なら若い方を使うⅢ
高校野球は終わってみてから、あーすればよかったとか、こうしておけば、ということが数多い。
高校生の10代の時の感性や知識で野球をやっていても未熟なことだらけだからだ。
新チームになり、1年間で仕上げるにはやりきれないことや気づかないことが多すぎる。
チームづくりを入部当初から2年4か月後に焦点をあて、そこを他のチームより1年以上考え、
修練できる時間があるとなれば、そのアドバンテージは大きい。
目標を2年後に最強にするとすれば、王者・東海大相模をも喰うチームが出来上がる。
このチームづくりの難しさには、どんなに才能豊かな新人が入部してきたとしても、
高校生の体力はやはり3年生の方が圧倒している場合が多いということがあるのと、高校野球の経験値が勝っているということがある。
だからその世界に慣れるまで時間を必要とするものだ。
その間に、大会を迎えてしまうので、上級生を使うという選択をせざるを得ない。
そこには高校野球をがんばってきた上級生にその時間を全うしてもらいたいという心情も入る。
また、高校野球経験が豊かな上級生は1年生ごときには負けていないと思うから、使ってもらえないと不満に思う。
しかし、下級生中心のチームづくりを決断する監督にとって、高校野球は有限であることが動機になる。
チーム内にいろいろな事情があっても、結局は時期が来れば、順番にいなくなっていく。
監督は限りがないので、割り切ってチーム作りの必要に迫られることがある。
https://twitter.com/yakyucolumn