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人材が豊富過ぎて勝つこと以外の目標も設定するチームづくり

チームづくりについて何度か記してきた。

昨日今日の箱根こそチームづくり、人材配置が如実に出る競技だ。

2021-12-29 高校野球の引退は選手の寿命でなく勝敗と時期が決める

2021-12-30 チームは勝つためにある

2021-12-31 リスクをとった目標のためのチームづくり

 

青学が往復優勝の総合優勝、復路新記録、総合新記録という圧勝の2022箱根駅伝だった。

青学は往路では区間賞がいないにもかかわらず結果独走だった。

そして2位以下は混沌とし、出入りの激しいレースだった。

チームの力として青学が抜けていて、他のチームはそれぞれの部分で強みを争ったということが言えそうだ。

 

10人で走る駅伝ではまず、トータルで最もタイムを縮められる方法を考える。

単純に20㌔ほどの距離のタイムが良い10人を選ぶ場合もあろうが、コース適性や

冬に強い、プレッシャーに強い、などの要素も入る。

4年生として走る選手の中で4回の出場で毎年違う区間を担っているケースが少なくない。

それは選手としての力量が1年間で大きく変わることが一番大きいだろうが、

その時のチーム事情、あるいはそれぞれの適性でレースへの取り組み方が違ってくるからということも言えそうだ。

 

青学は今年、大方優勝はできると思っていたことだろう。

実際に走った10人以外のメンバーでもいいレースができる、という主旨の発言を

監督がしていたことからもそれは窺うことができる。

そうなると青学は総合優勝、往路優勝、復路優勝、タイム更新といった課題をそれぞれ

克服するに最高の人材配置を考えることになるだろう。

誰がどこを走っても優勝できるような力があるのなら、次のターゲットを設けるはずだから。

 

そして総合優勝、往路優勝、復路優勝、9区と10区での区間新と大きな仕事をやってのけたけど、

数年前に達成した1区から一度も首位を譲らないという完全優勝は逃した。

これからは往路でも記録を更新し、全区間での区間賞という本当の完全優勝など新たな目標もある。

そういうチームづくりへとステージが変わる。

 

そうなるとそれ以外のチームの編成、目標は変わってくる。

力の劣るチームはどのような戦略をとるだろうか。

それは明日へ。

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