チームづくりについて何度か記してきた。
昨日今日の箱根こそチームづくり、人材配置が如実に出る競技だ。
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2021-12-31 リスクをとった目標のためのチームづくり
青学が往復優勝の総合優勝、復路新記録、総合新記録という圧勝の2022箱根駅伝だった。
青学は往路では区間賞がいないにもかかわらず結果独走だった。
そして2位以下は混沌とし、出入りの激しいレースだった。
チームの力として青学が抜けていて、他のチームはそれぞれの部分で強みを争ったということが言えそうだ。
10人で走る駅伝ではまず、トータルで最もタイムを縮められる方法を考える。
単純に20㌔ほどの距離のタイムが良い10人を選ぶ場合もあろうが、コース適性や
冬に強い、プレッシャーに強い、などの要素も入る。
4年生として走る選手の中で4回の出場で毎年違う区間を担っているケースが少なくない。
それは選手としての力量が1年間で大きく変わることが一番大きいだろうが、
その時のチーム事情、あるいはそれぞれの適性でレースへの取り組み方が違ってくるからということも言えそうだ。
青学は今年、大方優勝はできると思っていたことだろう。
実際に走った10人以外のメンバーでもいいレースができる、という主旨の発言を
監督がしていたことからもそれは窺うことができる。
そうなると青学は総合優勝、往路優勝、復路優勝、タイム更新といった課題をそれぞれ
克服するに最高の人材配置を考えることになるだろう。
誰がどこを走っても優勝できるような力があるのなら、次のターゲットを設けるはずだから。
そして総合優勝、往路優勝、復路優勝、9区と10区での区間新と大きな仕事をやってのけたけど、
数年前に達成した1区から一度も首位を譲らないという完全優勝は逃した。
これからは往路でも記録を更新し、全区間での区間賞という本当の完全優勝など新たな目標もある。
そういうチームづくりへとステージが変わる。
そうなるとそれ以外のチームの編成、目標は変わってくる。
力の劣るチームはどのような戦略をとるだろうか。
それは明日へ。
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