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デッドボールにそもそも謝る必要があるのか

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デッドボールに関して、いくつか記してきた。

2018-5-9 当たりに行ったのならいざしらず、立ってただけなのに当てられて・・

2018-5-10 ピッチャーはストライクを投げろとは言われていない デッドボールの理不尽

2018-5-11 ルール違反ではないデッドボールにそんなに怒らないでよ

 

そして日本では、ぶつけた場合ピッチャーは帽子をとって謝ることが一般的であり、

少年野球から高校野球にいたる過程でもそう教えられてきた。

 

そもそも謝る必要はあるのか。という議論もあるわけだ。

謝るということはピッチャーに非があるということになる。

しかし、野球発祥のアメリカではぶつけて謝るなんて文化はない。

 

日本の国柄そのものの道徳と文化、常識が違うからとも言えるが、

アメリカでは真剣勝負の中で起きたことで謝ることではないという考えのようだ。

もともと謝るとか、へりくだるという考えが美徳ではないという考えだからだろうか。

 

桑田はぶつけても謝らないピッチャーだったそう。

 

その理由は

ピッチャーが受けるバッターの打球は160㌔以上で向かってくる。デッドボールも野球のひとつ。おあいこだから。

ということ。

理屈としては、わざとでなく、真剣勝負の中で起きたということと、

以前にこの場で記した通り、ストライクを投げなきゃいけないわけではなく、

ボール球を投げることもルールのうちだからというニュアンスがうかがえる。

 

打者にはバッターボックスが与えられている。

その中ならどこにいてもいいし、移動も自由だ。

 

ピッチャーがベース盤に触れるように投げ込もうとしているのに、

その近くに立とうとするのは、ぶつけられてもいいという覚悟があるという見方もできなくはない。

自らぶつかりたがっているとも見えなくもない。

 

ピッチャーからしてみれば、

バッターボックスという広いスペースが与えられているのだから

その中で離れて立てばぶつからないじゃないか。と言えるし、

離れて立っても打てる技術をもつようになればいいじゃないか。と言うこともできる。

この場合、かなりの高等技術が必要となり、勝負として成立しなくなるだろうが。

 

そしてピッチャーにはぶつけた場合、

塁をひとつ奪われるという罰も用意されている。

この場合、体に硬球が当たって塁が一つじゃ割に合わないというバッターからの見方がある。

 

また、前述の通り、ピッチャーはベース盤に触れるように投げろ、つまり

ストライクを必ず投げろというルールはない。

ベース盤を外れて投げてはいけない、つまりボール球を投げてはいけない

というルールもない。

ベース盤から外れればボールと判定されるという罰も用意されている。

 

こうやって見ていくと

デッドボールはピッチャーの非として謝るべきものととらえることは

もはやルール不備と矛盾としか言えなくなってくる。

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