20200-12-17 セ・リーグにDHが必要な本当の理由Ⅲ
代表となると、知名度やバッティングを重視しがちだ。
これは、やっぱり攻撃偏重の意識浸透がやる方にも見る方にもあるから。
守りがうまくなくとも打てる選手がいい選手であり、守りがうまくとも打てなければ評価されづらい。
これまでのプロ野球のスター選手と言われる選手で打てないでスターになった選手はいないし、
逆に打てさえすればスターとして見てもらえる。
また、そういう見方があるので選ぶ側が無難をとる。
奇抜な選抜をして、負けようものなら大きな批判にさらされるから。
プロの1流選手をピッチャーとキャッチャーを除く、たったの7人がポジションに就くと考えれば、
7人くらい、バッティング重視や守備に目をつむって選出する必要はない。
どちらもこなせる選手が7人くらいいようというものだ。
オリンピックで2度の落球をしたシ゛ーシ゛ー佐藤の例は顕著だ。
普段はレフトを守らない佐藤の凡ミスで致命的失点をした。
WBCでは筒香が落球している。
本来はプロの1流を7人選ぶのにアマチュア以下の守備である筒香を守らせる必要はない。
他の1流がいる。
筒香にはここぞの一振りに賭けるか、DHで使うしかない。
これも攻撃偏重、守備には目をつむるという発想からだ。
今年の日本シリーズは昨年につづき、ソフトバンクの圧勝となったわけだが、
予告先発で左ピッチャーとわかっているのに、巨人は1,2番に左を並べていた。
3敗して後がなくなったところでやっと、打線に手を加えていた。
これからはピッチャーの分業が進み、先発5イニングという概念もなくなっていく。
1人1殺にどんどん近づいて行く。
ということは代表戦は左右のどちらかに偏重すると、ひとつも負けられない戦いの中で
勝ち進むことはできない。
しかも、代表戦は情報が少ないので左に左、右に右を充てていては点を獲る方法はあっても
連打は望めない。
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