これまで取り上げてきたプレーや戦略を実際の映像とともに確認してみる。
東東京準決勝。
二松学舎が追い上げた6点目、東亜学園は盗塁に送球が逸れ、暴走を刺そうと3塁へ暴投、その後、内野がフライお見合いした。
勝つためにはできるプレーをしっかりこなすこと。
この場合で言うと、キャッチャーはどんな体勢でもベースの上に投げられること。外野は、返球を内野の頭の高さで、カットマンかベースマンの届くところに投げる。
内野フライはどの範囲のフライは誰が捕るかを申し合わせておく。日ごろからシミュレーションし、やってきたことを発揮すること。
神奈川準々決勝の桐光学園-藤沢翔陵の延長10回、無死満塁からの投直ゲッツーは走塁ミス。
3塁ランナーが投直で飛び出してはいけない。
1点が欲しく飛び出しがちだが、ゲッツーだけは避けなければいけない。
こういう緊迫した状況でも冷静にプレーができることが強いということであり、普段の精神状態をこういう場面でも発揮することを日ごろから鍛えたい。
抜けてからたとえ本塁フォースアウトでも仕方がないプレーだ。
監督もボーンヘッドと言っていた。
慶應の準決勝での印象に残るシーンが8回裏1死満塁ライト大串のポジショニングによる好捕。
これが落ちていればまだ試合はわからなかった大きなポイントとなったファインプレー。
ファインプレーはダイビングしたりすることだけでない。むしろ、このポジショニングができる選手こそが名選手であり、ファインプレー。これは、チームで外野シフトしていたようだ。
神奈川大会2ホーマーの横浜エース藤平は打ち方が大きく変わった。
ヘッドをバックネット方向へ寝かせるようにしてスムーズなヘッドの動きを意識したバスターのような打ち方。
投球ラインに入れるこの打ち方はバットに当てる確率を高める。バ
スターは難しい打ち方でないということは以前に考察した
→2015-12-1 2015-12-4 2015-12-11 2015-12-15
東西東京大会共に、盗塁を簡単に許していた。刺す場面など5回に1回もない印象。
塁間をベースの上に投げられないなどキャッチャーとは言えない。
走ってくるとわかりきっている場面でも悪送球。
盗塁を刺せないキャッチャーばかりだった東京大会だが、江戸川高校のキャッチャーの肩の良さは目についた。
二松学舎戦の5回1,3塁の場面で3塁ランナーに顔を向け、けん制しながらでも2塁ベース上へストライク送球ができていた。
このくらいは、キャッチャーならできるようにならないと勝ち上がれない。キャッチャーの守備力のないチームで強いチームはない。