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プレミア12のここまでの戦いを振り返る 今週のダイジェスト

2019-11-11 何とか点をもぎとって守り抜く日本の野球 オーストラリア戦

脚のためだけに呼んだ周東が、期待通りの働きだ。国際戦で細かいことがうまくない大型チームには脚がとても有効になる。周東が3塁へ到達したことで、セーフティのアイディアが最も浮かぶのは源田だろう。そういう意味では最高の打者に周ってきたし、最高の打者の時の3盗と言える周東もやるかもという用意があったはずだ。そもそも3盗自体が、源田へのメッセージだったかもしれない。セーフティやってよ、という。2死から周東ならワンヒットで還れるのに、わざわざ走らなくとも、という気になるもの。セーフになる確信があったから走り、キャッチャーの暴投を誘う、あるいはパスボールで突っ込むことを考えて走ったのだろうが、源田へのメッセージだとしたらかっこいい。源田もそのメッセージを受け取ったとして、やったのならなおかっこいい。周東は正直びっくりしたというヒーローインタビューなのでそれはないことになったが。

 

2019-11-12 源田のはセーフティスクイズ?セーフティバント?

セーフティバントの時のセーフティとは打者が無事という意味で使っているのだろうか。あるいは打者が安全となる、とかセーフになりたい、とかいう意味か。死なずに1塁に生きるという意味だ。そしてこれは、日本だけの言い方なのかもしれない。ドラッグバントという言い方もあるから。それに対してセーフティスクイズの時のセーフティとは3塁ランナーが安全にという意味だ。3塁ランナーが死なないために、ギャンブルを排除した安全策という意味。

 

2019-11-13 投手起用に偏り 痛い目を見てからでは遅い アメリカ戦

右がしっかり右を抑えれ、先頭を切ることになれば、続投させればいい。とにかく、野球の定石として先頭を出さないということを重要視することだ。ピンチになってからの交代ではなく、先頭を切るために全力を傾けるのだ。先頭を切れば、失点の確率はぐっと下がる。ワンアウトから出塁されても相手の作戦は狭いものにあり、アメリカなど打ってくるだけだろう。それか、盗塁くらいしか考えられない。先頭を出し、無死のランナーには、守る方は嫌な気になるし、攻撃側は仕掛けてくる。とにかく、先頭を切るために最善の投手起用が必要だ。

 

2019-11-14 シフトを敷かれたらいないところに打てばがら空きだ メキシコ戦

深い位置の内野守備陣形でシフトを敷いているなら空いている方へ打てばいいのだ。それが失敗に終わっても確率の高い戦法を選択しているのだから納得がいく。そして、メキシコ戦でもそうだったように、そうしていけば、相手は極端なシフトをしなくなる。データとかセイバーメトリクスが当たったわけではなく、そこにわざわざ打っただけ。アメリカのシフトも、個人のデータによったのではなく、右打者には左を固め左打者には右を固めただけのように思われる。それはMLBの野球であって、データに即したシフトをとられても、意に介さず依然とした打ち方を繰り返す野球だから。

 

2019-11-15 オーストラリア戦で魅せた源田と周東のハイセンスプレー

周東が3塁まで到達したことで浮上した源田独自のアイディアだ。2死で、俊足の周東なら源田の意思がわからなくても自分さえ1塁に生きれば1点入るとして敢行している。スクイズが搾り出すという意味なら、2死からバント行為で自ら1塁に生きて点を獲ろうとする作戦もスクイズと言っていい気もする。ただ、このプレーの記録は犠打野選だそうだ。これは違うだろう。野選ではあっても、犠打ではないもの。源田は犠打をしたわけではない。そもそも2死から犠打などない。

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