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確率を無視して勝ったWBC

WBCでの采配について前回はローテーションについて言及した。

2023-4-6 選考から采配までずっとヘタ

2023-4-11 選考から采配までずっとヘタⅡ

2023-4-12 先発にこだわる 選考から采配までずっとヘタⅢ

2023-4-13 勝負をかけて動く 選考から采配までずっとヘタⅣ

2023-4-18 周東代走における走塁の基本 選考から采配までずっとヘタⅤ

2023-4-19 適切にピースを埋めて行く 選考から采配までずっとヘタⅥ

2023-4-20 負けたら終わりの戦いにローテーションはない 選考から采配までずっとヘタⅦ

 

代表という全員が一流で、かつ一つ敗けたら終わりの仕組みでローテーションはいらない。

ローテーションなどと言い、それにこだわるから今永を右打者の多いアメリカ戦に、

左打者が多い相手に右ピッチャーが先発するという愚策にハマる。

 

ここでローテーションという発想が生まれてしまうのは疲労回復ではなく、球数制限がある中での

やりくりが必要になるからだろう。

リーグ戦のシーズンだったら疲労回復のためにローテーションが存在する。

数試合しか行わないトーナメント戦でピッチャーが15人もいるのにローテーションを考えるに

疲労回復はあてはまらなく、球数制限があるからだ。

 

球数制限がなければ、大会中、抑えてくれる実力を発揮していた大谷、佐々木、山本、今永を中心に

相手の打線を見ながら、どんどん一流ピッチャーたちをつぎ込んだらいいだけだった。

そして禁止されていたワンポイントも2死からなら可能なので、そういう時のために

少ない左ピッチャーを温存させておけばよかった。

 

しかも、厳しい戦いになるのは準決勝からなのだから15人もピッチャーがいれば余裕をもって起用できたはずだ。

そして全てが一流のピッチャーだから、誰が出て行ってもやってくれる期待がある。

実際、今回の拙い采配でも優勝してしまうくらいピッチャー陣は充実していたということだ。

 

栗山は確率の高い選択、という言い方をよく使う。

全くもってその通りで確率の高いことの積み重ねが勝利を引き寄せる。

その中で、そこを度外視した時があり、リスクを背負ったり、感情に頼ったり

ついには勝負師としてのひらめきが生まれる。

言っていることはあっているわけだ。

確率の高い選択だ。

しかし、言っていることとやっていることが違うのがこの大会だった。

左の今永が右打者にホームランを打たれ、右ピッチャーのダルが左打者にホームランを打たれている。

起用が逆だ。

選考から采配へと確率の高い選択をしてこなかった。

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